「私はなんでもっと周りに優しくできないの?」
「自分はほんと気が利かないなぁ。」
「また失敗してしまった。。。ほんと、ダメダメだな。」
「また大切な人を傷つけちゃった。。。」
ちょっとしたことで自分を責めてしまい、こんな声が自分の中でこだまする。
「自分を責める心理的な癖」を持っていると、しんどいですよね。
かくいう私、河野も昔は強烈に「自分を責める心理的な癖」を持っていて、さんざん自分を責めてきました。
しかし今ではその「責める自分」とかなり関係改善して、責めることが劇的に減ってきました。
本記事では、この「自分を責める」という心理的な癖が起きる「意外なカラクリ」(他にも原因はあります)と、その対処法をご紹介します。
Contents
自分を責める原因は「理想的な自己イメージ」にあり。
理想的な自己イメージとは、自ら「こうでなければならない。」と強烈に思い込んでしまった、自分の「あるべき姿」です。
たとえば、
・仕事も家庭も完璧にこなし、他者に貢献する自分。
・頼りがいがあり、寛大な自分。
・長女や長男として優しく、親や妹、弟たちをサポートできている自分。
・母としていつも心優しく暖かく子どもに接している自分。
・誰にも優しく笑顔で接する、人から嫌われない自分。
・優しく暖かい心で、誰の気持ちも傷つけない自分。
このようなものが「理想的な自己イメージ」の例です。
理想的な自己イメージは多くの場合、子どもの頃に形作られます。
養育者(主に両親)や家族・友人たちとの間での様々な経験から「自分はこういう状態でないと愛されない。期待に応えないと価値がない。」だったり、逆に「こういう母・父には絶対になりたくない。」というふうに思い込んでしまい、それが「理想的な自己イメージ」になっていくのです。
そして、私達は理想的な自己イメージから外れた言動や振る舞いをしたとき。
たとえば、仕事でミスをしたり、物事がうまく進められなかったり、誰かに優しくできなかったり、怠けてしまったり、誰かを傷つけたとき。
自分を激しく責め、何度も罰します。
「なんて自分はだめな人間なんだ。」と。
理想から外れたことで自分を責めている=理想があることが自分を責める原因になっているんです。
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よくある誤解。理想的な自己イメージは「ありたい姿」ではなくて「あるべき姿」
ここまで読んで、「理想を目指して成長しようとするのは間違っているのか。」「理想を持つこと自体、間違いなのか。」という問が浮かんだ方もいるのではないでしょうか。
そんなことはありません。
「ありたい姿」を描き、少しでもその状態に近づけるよう努力を重ねる。学びを重ね、成長していく。このことはとても尊いことですし、私自身も積極的に行っています。
が、ここで大切なことは「ありたい姿」と「あるべき姿」をきちんと区別することです。
「自分を責める」理由となる理想的な自己イメージは「あるべき姿」。そうでなければならない。そこから外れたら罰せられるもの。
一方、「ありたい姿」は追い求めるものであり、そこから外れることがあっても罰せられるものではありません。
「ありたい姿」と「あるべき姿」の違いは、そうあれなかったときの自分の反応でわかります。
純粋な「ありたい姿」だと、そこから外れた言動、振る舞いをしたとしても過剰に自分を責めることはありません。
「残念。こんな簡単な失敗をして、ありたい姿からは外れてしまった。同じ過ちを繰り返さないように次は気をつけよう。」
こんな感じで、もちろん心の痛みはありますが大きく自分を責めることなく、次に移ることができます。
一方、「あるべき姿」=理想的な自己イメージは、その状態から外れたときに強烈に自分を責めてしまいます。
「こんな簡単な失敗をして、なんて俺はバカなんだ。」というふうに。
まるで、そこから外れたことが大きな罪を犯したかのように。しかも長い期間、何度も何度も責めてしまう場合もあります。
これが「あるべき姿」と「ありたい姿」の違いです。
理想的な自己イメージは「絶対に到達不可の姿。」
もちろん、完璧に理想的な自己イメージどおりになることができれば「理想から外れた」という理由で自分を責めることは無くなります。
が、冷静に考えてみてください。
絶対にミスをしない常に完璧な人。誰にも笑顔で優しい人。絶対に他者を傷つけない人。
こんな人、いませんから。。
お釈迦様かキリスト様ならいざしらず、私達普通の人間にはなれるわけ無いんです。
私達は、「そもそもなれない状態」を目指し、そして「やっぱりなれない」という場面に直面して自分を責め、罰しているのです。
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自分を責める心理的な原因。理想的な自己イメージへの3つの対処法。
もしあなたが自分を責める思考の癖をもっているなら、「周りの期待に応えたい。認められたい。愛されたい。」といった気持ちから、今までとても頑張ってきたということです。
まずは自分自身の頑張りを認めましょう。動機はどうあれ、そして結果はどうあれ、ともかくあなたは頑張ってきたんです。
そのことを自分自身が認めることは、とても大切なことです。
また、その頑張りで身につけた力もたくさんあるでしょう。それもあなたのこの先の人生に活かしていけますよね。
その上で、以下の3つに取り組まれることをオススメします。
1.まずは自分の理想的自己イメージを明確化する。
理想的な自己イメージへの対処法は、まずは自分がどのような「理想的自己イメージ」を(無意識に)持ってしまっているかを探求するところからはじめましょう。
「気づき」がすべてのはじまりです。
「どういう姿でないと自分はだめだ・愛されない。価値がない。」と思っているのか。
どんなときに自分を責めているのか、その傾向を見ていくことで明らかにすることができます。
たとえば私の場合、大切な家族との関係や仕事においてミスを犯したり傷つけたりすると、もうこてんぱんに自分を責めていました。
そこから見えてきた私の理想的な自己イメージは、完全無敵のスーパーマンのように仕事に家庭に完璧にこなし、困っている人がいたらすぐさま駆けつけ解決してあげる。
こんな理想的自己像でした。
こりゃ、なれませんわなぁ(笑
内省を通じてある程度明確になった自分の理想的な自己イメージの姿を絵に描いてみるのもオススメです。
以下は私、河野の理想的自己像を絵にしたもの。絵にするとまたインパクがあるんですよ。
2.自分の不完全さを受け入れる。
理想的な自己イメージが明確になったら、まずは自分に対して宣言しましょう。
「私は完璧な人間ではありません。」
「私は不完全な存在です。」
「不完全だからこそ、沢山のことを学べるのです。成長できるのです。」
「私は「なれもしない完璧な理想」を追い求めることを辞めます。」
「とは言え、宣言してもまた自分を責めたりはするでしょう(笑)。そういう自分も許します。」
こんなふうに心の中で宣言してみましょう。声をだして実際に言ってみるのもオススメです。
3.日常で気づいて、許す。その繰り返し。
先程の宣言でも触れたように、「宣言した」からといって完璧に「自分を責めない状態」にはなれません。
ですので、「責める自分」が出てきたときに気づいて、「私は不完全な人間だから、こんなこともある。」と自分を許していきましょう。
「ごめんね。私、完璧じゃないのよ。」と「責める自分」に対して謝って許してもらうのも効果的です。
これを繰り返していくことで、自分を責める心の癖は少しずつ確実に改善していきます。
とは言え、今後も「完全になくなる」ことは無いでしょう(笑
それでいいんです。人間だから。
ここでも完璧を求めないように注意しましょう。
プロの力を借りることもおすすめです。
自分の理想的なイメージを明確化し、日々対処していくこと。また、理想的な自己イメージと内的な対話をすること。
こういった内面的な取り組みは得手不得手があります。一人で取り組むにはハードルが高い方もたくさんいらっしゃいます。
そういった場合、内面的な取り組みの専門家、コーチやセラピストに力を借りることもおすすめです。
「ただ前に進むだけではなく、様々な内なる声を大切に聴いていく。」という私のコーチングスタイルはクライアントさんからとても好評をいただいています。
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さいごに。
私たち人間は不完全な存在です。
死ぬまで間違いを犯しつづけるし、人を傷つけることもあるし、怠けたくなるときもある。
ですが、
不完全だからこそ学び、成長することができるんです。
愛を学ぶことができるのです。
それが私たち人間なんです。
そのことを受け入れつつ、自分を責めることを減らしていきましょう。
自分の不完全さに寛大になれたとき、あなたは大きな許しと自己受容を得られます。
そうなると、本当に生きるのが楽になります。心も身体も楽で軽やか。「ありたい姿」に向かって邁進していけるようになります。
皆さんも是非、試してみてください。
そして、効果があればお友達にもシェアしてあげてくださいね♪
ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ、輝きがみちあふれることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒント でした。
追伸:理想的な自己イメージというのは、心理療法とスピリチュアル(意識の進化)を統合させたワーク、「パスワーク(Path Work)」で紹介されている概念です。興味がある方は以下の書籍をお読みください。
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