大事な試験やプレゼンやミーティング。
大切な発表やコンクール。
結婚式や会合などでのスピーチ。
こういったときは、緊張でドキドキするし、うまくできるか不安な気持ちにもなりますよね。
こういった場面での不安や緊張といった感情への正しい対処法は、実は科学的な調査で明らかになっているんです。
本記事では、大事な場面を前にした緊張・不安への正しい対処法をお伝えします。
緊張・不安といった気持ちに、私達がやりがちなこと。
私達は、ついつい緊張や不安になったとき、それらの気持ちを無くそうとします。
たとえば
別のことを考えて気を紛らわせようとしたり、
リラックスできる音楽を聞いたり、
深呼吸して落ち着けようとしたり、
「人」という文字を手のひらに書いて飲み込んだり(古いでしょうか?笑)
ですが、これ、効果があまり無かったり、場合によっては逆効果になるんです。
どういうことか。
緊張や不安を無くそうとする行為の前提として、「緊張や不安は悪いもの」「緊張してはいけない」という考え方があります。
この考え方だと、緊張や不安な心理状態になってしまった=良くない状態になっている=なんとかせねば!
ということで余計に焦ったり緊張することになるんです。
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不安や緊張についての研究結果
では、こういうときにどうすればよいのでしょうか。
ここでは、アメリカのハーバードビジネススクールで行われた研究結果をご紹介します。
ある実験において、被験者約100人に、歌を歌ってもらうことを伝えました。
その後、参加者をランダムに2つのグループに分け、心情を正直に語ってもらったそうです。
一つのグループは、不安を感じている人にはそのことを認めるように指示しました。
もう一つのグループは、不安を感じている人に「自分は興奮している・ワクワクしている」という言い方で感情を表現するように指示しました。
歌う前に不安を感じている人たちの割合は2つのグループにおいて差は無かったんですが、
「興奮している、ワクワクしている」と表現した人たちは、より優れた結果を出したのです!
具体的には、音程の正確さを測るソフトによって、正確度が80%と判定されたのです。ちなみに、ただ不安を認めた人たちは正確度は53%でした。
同じ研究者が同様に、人前でスピーチすることに対する恐怖について、同じ方法で調査したところ、
不安を興奮と言い換えた人たちのスピーチは なんと もともと不安ではなかった人たちに比べても、より説得力があり、内容も優れ、自身が見られると判定されたんです。
もともと不安ではなかった人たちと比べても優れていた、というのは驚きですね。
さらに数学のテストでも同様の結果を得られたそうです。
上記の調査研究を行った研究者の結論は、
「自分の感情や思いにどう関わるか、ということが想像以上に重要。
たとえ意図的でも、不安を興奮と言い換えられれば、わずかながら力強い変化が起こり、自分の気持ちではなく 状況 に注目するようになる。」
というものでした。
不安や緊張への正しい対処法。
もうおわかりですね。
不安や緊張になったときは、それらの感情を認めつつ、自分は興奮しているんだ、ワクワクしているんだ、高揚しているんだ、と置き換えること。
なぜなら、こういったケースでの不安や緊張は、感情が高ぶった状態とも言えるから。
この高ぶりの、高揚のエネルギーをうまく活かすために、感情の言葉を意図的に選択するんです。
「私は興奮している。」
「ワクワクしている。」
「気分が高揚している。」
今度、何か緊張したり不安になるような場面に出くわしたら、ぜひこの言い換えを試してみてください。
そして、意識を内側より、外側の状況に向けるようにしてみてください。
もちろん度合いは個人差、そして状況によって異なりますが、きっと力強い変化を内側に感じるはずです。
不安や緊張のようなネガティブな感情もうまく活用して、人生の質を高めていきましょう。
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ここまで読んでくださったあなたに祝福の光が降り注ぎ
ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野まさし@輝くヒントでした。
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