完璧主義の人が痛みへの注意力を上げるべき理由と対処法4ステップ。

 

以前の記事でお伝えした、「完璧主義」を卒業するための、自分への思いやり:ポイント3つ。

 

1.自分へのやさしさ

2.悩みは人類共通という認識

3.痛みへの注意力

 

過去記事:

 

このうちの、「3.痛みへの注意力」については、以下のように「さらっと」ご紹介しました。

ネガティブな感情に対しても、バランスのとれた見方をすれば、圧倒されたり大騒ぎする必要はなくなります。それには、まず自分の中にある「痛み」を注意深く見つめましょう。自分の痛みを無視しながら、自分を思いやることはできません。

同時に、注意力を磨くには、思考や感情を大げさにとらえないこと。ネガティブな感情をクヨクヨと拡大し過ぎると、その感情に翻弄されてしまいます。

「ネガティブな感情」の魔法: 「悩み」や「不安」を希望に変える10の方法 P123より

 

が、これが実は難しいんですよ。

 

「痛みを注意深く見つめる」だったり、「思考や感情を大げさにとらえないこと。」

 

ここらへんは「わかったからすぐできる」ものではなく、技術が必要です。

 

今回の記事では、その「技術」を4つのステップでご紹介します。

 

完璧主義を卒業したい方、必読です!

 

「完璧主義」と「痛みへの注意力」がつながる理由。

 

身体が怪我をしたら、わかりやすいですよね。

「あ、痛い。」

「打撲だ。」

「切り傷だ。」

でも、心・メンタルの場合は、眼に見えないのでこんなに簡単ではありません。

 

完璧主義の人がやりがちなのが、過去記事でご紹介した

 

「落ち込んで何になるの?」

「そんな暇があるならもっと頑張りなさい。」

「もっとしんどい人もいるのよ。」

過去記事:完璧主義を卒業したい人必読!幸せに生きるために不可欠な3つのポイント。 より

 

そんなことを自分に言い聞かせて、メンタルの怪我を無きものにしてしまうということ。

 

ただ、「心・メンタルの痛み」を否認して無かったことにしても、あなたの中に「痛みやストレス」は存在し続けます。

 

そうすると、(自分としては理由もなく)不機嫌になって、人にあたってしまったり、大切な人に優しくなれなかったり。

痛みの影響を思考が受けて、最悪の未来を想像してしまったり、「あの人におかしいと思われた。」と、勝手にネガティブなことを考えてしまったり。

 

あたしに未来は無い・・・。

 

そして、「人にあたる」「優しくなれない」「ネガティブなことを考えている」のは、「完璧」な状態とは程遠いので、さらに自分を責めてしまいます。

 

痛みを否認すると、こういった「完璧主義の負のスパイラル」が起こってしまうのです。これが続くと、メンタルヘルスを崩しかねません。

逆説的なように聴こえるかもしれませんが、「痛みを認める」ことがメンタルヘルスにもつながり、「完璧主義の負のスパイラル」から脱していく鍵になるのです。

 

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完璧主義を手放すための「痛みへの注意力」を高める4つのステップ。

 

ここでは、「痛みへの注意力」を高め方を、4つのステップでご紹介します( ´ ▽ ` )ノ

 

ステップ1:メンタルの痛みに気づく。

 

まずは、

「自分の心が怪我をしていること。痛みがあることに気づくこと。」

が第一歩。

 

仕事がうまくいかなかったり、失敗したり、失恋したり、妙にやる気が出なかったり、、

「あれ?もしかして自分の心、傷ついてる?」

そう思った時は、体がどんな感覚・状態になっているかに意識を向けてみましょう。

 

なぜなら、感情は身体に刻まれるから。

 

・「モヤモヤ」「ザワザワ」「チクチク」「イライラ」「ズーンとした重さ」などが胸・お腹・喉あたりにある。

・気持ちが重い。

・やる気がでなくて、だるい。

 

などなど、なんとなく不愉快な感覚がある場合、それは身体からの「心が傷ついてるよ―。」というメッセージ。

 

「あ、心が怪我してる。」と思って、ステップ2に進みましょう。

 

私、怪我してた・・・。

 

ステップ2.痛みを認め、味わう。

 

自分の体の内側に意識を向けて、「モヤモヤ」「ザワザワ」などがあったなら、その感覚を否定するのではなく、そこに意識を集中ましょう。

 

「あの時の痛みかな。」

「痛かったんだな、自分は。」

「凹んだ。」「落ち込んだ。」

「痛みはまだ自分の中にある。」

 

そう思いながら、しっかり自分の痛みを感じてみましょう。

そして、もし可能ならその感情・感覚を味わってみたり、その感情に留まる(STAYする)ことにチャレンジしてみましょう。

 

「感情を味わう。」

「その感情に留まる(STAYする。)」

 

というのがピンと来ない方、いきなり味わうのが難しい方は、その感情・感覚に「あいさつ」するだけでも違います。

 

「痛みさん、こんにちは。」

「ザワザワさん、こんにちは。」

 

って優しく声をかけてみましょう。
痛みさん。こんにちは~。

 

「挨拶をする」ことは、その「心の痛み」が存在することを認めたこと!

挨拶しただけで、痛み自体が変容したりする場合もある、めちゃめちゃパワフルな行為なんですよ(^o^)

 

ステップ3:痛みを嫌がる自分にも思いやりを。

 

とは言え、「痛い」のは嫌ですよね。

 

痛みが大好きな一部の人達を除いて、多くの人は痛みを避けがちです。

私もです(笑

 

なので、もし「痛み」に意識を向けようとしたり、味わおうとした時に、自分の中に「避けたい気持ち」が出てきたら、その「避けたい気持ち」も認めて優しく寄り添ってあげましょう。

 

「確かに、痛みを見るのは嫌だよねぇ。」

「わかるわかる。」

 

と、寄り添ってあげましょう。

 

「嫌がってる気持ち」に自分でしっかり寄り添うと、(時間はかかるかもしれませんが)あなたの中の力強さが芽生えてきて、「嫌だけど、しっかり痛みと向き合おう。」という心の状態にしっかり立つことが出来るようになります。

 

いっちょ、向き合うかぁ!

 

ステップ4:事実を書き出す。

 

感情を認め味わっていくと、「自分を責めたり、ネガティブな想像をしてしまったり」と、勝手にぐるぐる動き回る思考の速度は落ちていきます。

また多くの場合、体の感覚も変わっていきます。

 

ある程度冷静な思考を取り戻したら、「起きたこと。事実。」と「事実ではない想像。」を区別して書き出しましょう。

 

「仕事でミスをした。」のは事実かもしれませんが、

 

「とてつもなく大きなミスで、取り返しがつかない。」

「今後ずっと上司からから嫌われる。」

「お客さんに相手にしてもらえなくなる。」

「首になる。」

「今の仕事を外される。」

「やっぱり自分はダメダメだ。」

「今の仕事に向いてない。」

 

のは、事実ではないし、あなたの想像ですよね。

「今起きている事実」と「自分の想像」を区別して書き出すと、気持ちもさらに落ち着いてきて、私たちの中の「完璧主義」さんの声も小さくなっていきます\(^o^)/

 

事実は一番やさしい。

 

追加ステップ:内面的な取り組みが苦手な人は、プロの力を借りる。

 

こういった精神的・内面的な取り組みが苦手だったり、慣れていない方も多いと思います。

そういう方には、専門家、たとえばプロのコーチなどの力を借りて取り組むのがオススメです。

 

老舗のコーチ養成機関CTIジャパンのwebサイトでは、優秀なプロのコーチが沢山紹介されています。

多くのコーチは、お試しでコーチングを提供する、サンプルセッションというの用意していますので、

自分の荷物降ろし&旅を続けるのに役立つかどうか、何人か試してみる、というのもオススメです。

参考:CTIジャパンのコーチ紹介ページ

過去記事:「なぜ自分を癒すと人生が変わるのか、よくわかる寓話。」より抜粋。

 

痛みはスパイスであり、成長に欠かせないもの。

 

いかがでしたか?完璧主義を卒業するための「痛みへの注意力」4つのステップ。

4つのステップもいきなり完璧にできることを目指さず(笑)、少しずつ、気づくところ・認めるところからはじめましょう(^o^)

 

痛みは味で言うと、ビター。苦味。

幸せや歓びは、スイート。甘み。

 

 

コーヒーとチョコレートケーキのように、ビターがあるから、スイートが引き立ちます。

 

また、子供の頃、沢山怪我をしてたくましくなっていったように、心の傷も成長に欠かせないものです。

なのに、それを否定してしまうと心の成長にはつながりません。

 

痛みも人生の醍醐味であり、かつ成長の源と思って、歓迎していきましょう。

 

そうすることが、少しずつでも完璧主義を卒業していくことにつながります。

また、人の痛みにも共感できる、優しい心が育まれていきます。

 

自分にも周りにも優しく暖かく、毎日を軽やかに楽しめる。

そんな自分を少しずつ創造していきましょう\(^o^)/

 

「痛いよ~。」「そうかそうか。痛いか。」

 

皆さんも是非、試してみてください。

そして、効果があればお友達にもシェアしてあげてくださいね♪

 

ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ、輝きがみちあふれることを心から祈っています(。-人-。)

 

河野雅(こうのまさし)@輝くヒント でした。

 

参考図書:完璧主義の人に超オススメの書籍です(^o^)

「ネガティブな感情」の魔法: 「悩み」や「不安」を希望に変える10の方法

 

~~~~まとめ~~~~

・痛みを抑圧すると、完璧主義の負のスパイラルになってしまう。

・まずは、痛みに気づくこと。

・そして、認めること。

・さらに、事実を書き出し、冷静になること。

・これを積み重ねると、痛みと仲良くなっていけます。

・そうすると、完璧主義も少しずつ手放していけます。

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河野 雅(こうの まさし)
阿蘇山のふもとで、ライフコーチをしています。株式会社みちあふれる輝き代表取締役。MCC(国際コーチ連盟認定マスターコーチ) NVC(Nonviolent Communication 平和を創り出す手法)をお伝えしたり、ブレスワークなどの身体に直接アプローチするメソッド、自然の中でのワークショップなどもしています。 このブログのコンセプトは、「楽しく」「ゆるく」「役立つ」。 私が20年にわたるコーチング経験などを中心に得た「人生に役立つ・毎日が楽しくなる・効果がある知恵・情報」をお届けしています。