心をもっと健康にしたい。けれど具体的にどうしていいかわからない。
そんな方に世界の先住民が実践している、心を健康にする4つの方法をご紹介します。
実はこの4つの方法は Four Medicines(4つの薬)やfour universal healing salves(4つの人類共通の癒しの膏薬)と呼ばれており、
アメリカの文化人類学者であり教育者でもある Angeles Arrienがフィールドワークにて明らかにしたものです。
Contents
先住民のシャーマンが問いかける4つの質問。
多くの先住民の文化にはシャーマン(Shaman)やメディスンマン(Medicine man)と呼ばれる、お医者さん兼セラピストのような人がいます。
気分が落ち込んだり、鬱っぽくなった人がそのシャーマンのところに相談に行くと、以下の4つの質問を投げられるそうです。
あなたも自分が投げられたと思って、読んでみてください。
When did you stop singing?
歌うことをやめたのはいつですか?
When did you stop dancing?
踊ることをやめたのはいつですか?
When did you stop being enchanted by stories,particularly your own stories?
物語に魅了されることをやめたのはいつですか?特にあなた自身の物語を。
When did you stop finding comfort in the sweet territory of silence?
優しい沈黙の中にくつろぎを見つけることをやめたのはいつですか?
いかがでしょうか?
自分に投げられたと思って読んでみてどんなことを思われたでしょうか。
私は初めてこの質問たちを聞いたときに、ぐっと心が動いてなぜだか泣きそうになったことをよく覚えています。
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心を健康にする4つの方法=踊り、歌、物語、沈黙。
先住民が大切にしている4つの薬とは、踊り、歌、物語、沈黙の4つ。
なぜ大切なのか理論的な説明はできませんが、この4つは理屈を超えたところで人の心と魂の栄養となるものだと私は思います。
先住民のシャーマンたちは経験的にそのことを理解しているのでしょう。
そして、
「心の具合が悪くなった人は、この4つを人生のどこかのタイミングで止めているはずだ。」
逆に言うと、
「この4つを大切にしていたら心の病にはならない。」
という前提からの上記4つの質問が繰り出されるわけです。
健康な子どもは自然とやっている4つの薬。
この問の面白いところは、「止めたのはいつ?」という質問であること。
私たちは無垢で純粋で元気いっぱいな子どもだった頃、
自由に踊ったり、歌ったりしていました。ただ、「そうしたい。」と思った瞬間に。
また、自分の物語を夢中になって話したり(ねぇ、お母さん。聴いて聴いて、今日ね、こんなことがあったの・・・)、ただただぼーっとしたり。
そういったことをしていました。
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大人になるにつれ、心のまま動かなくなる私たち。
ですが、私たちは大人になるにつれ、
自由に人前で踊ったり歌ったりすることは「恥ずかしいこと。」「周りに変に思われる。」「正しく踊らねばならない。」などと思うようになり、体や心が自然に動くことを思考でストップをかけてしまいます。
また、無条件に聴いてもらえなくて傷ついた経験から、自分のことを物語ることもやめてしまいます。
さらにテレビやラジオをつけっぱなしにしたり、人といると何かを頑張って話そうとする癖を身に着け、沈黙にくつろぐことを避けるようになっていきます。
そして、結果として笑顔を失っていき、魂と心の健康を蝕んでいってしまうのです。
心を健康にする4つの薬で生きる力を取り戻す。
先住民たちが大切にしている、心を健康にする4つの薬は、私たち人間が本来自由であれば自然と求めるもの。
ここまで読んで、心を健康にする4つ方法=お薬を日常に取り入れてみよう、と思われたあなた。
処方する際のポイントは「出来るところから。」「小さなことから。」です。
4つの方法を一つずつ見ていきましょう。
踊り(Dancing)
まずは一人で自宅からでもはじめてみましょう。
好きな音楽にあわせて身体を少しずつでも動かすところから。
いきなり大きな動きに抵抗がある人は、ほんの小さな動きから。
今は便利な時代で、YouTubeなどに「ダンス動画」はたくさんあります。
また、この4つのお薬は人とともにやるとより強力に効果を発揮します。
なので、何かのダンスサークルやワークショップに思い切って飛び込んでみる、ということもおすすめします。
個人的にはコチラがオススメ。その名もMovement-Medicine。動きがお薬という名のワークで、「正しい踊りの型」などがなく、自分の心と身体の衝動に身を任せてみんなで踊りまくる、というもの。
東京や群馬でワークショップが開催されています。
歌(Singing)
こちらも人前が抵抗がある方はまずは一人からはじめましょう。
私はお風呂で毎晩歌っています(笑
鼻歌や即興で歌がでてくるようになったら、とてもいい感じです!
歌も人とともに歌うことでよりパワフルになります。
そういった意味では友達とカラオケに行くのもいいし、合唱サークルなどに飛び込んでみるのもおすすめです。
物語を語る(Storytelling)
物語を一人で語るとしたら、日記やジャーナリングです。
日記やジャーナリングがある程度自分を満たす効果があるのは、「物語を語る」ということが含まれているからでしょう。
ただ、特に3つ目のお薬、「物語を語る」は誰かに聴いてもらうことがよりパワフル。
アドバイスをされるでもなく、批評・評価判断されるでもない、無条件にただただ聴いてくれる人が周りにいる方は、お互い自分の物語をシェアしあう時間をとってみましょう。
近況でもよし、最近悩んでいることでもよし、家族の物語や人生の物語、ラブストーリー、いくらでもあなたの人生で語ることはあると思います。
きっと、宝物のような時間になりますよ。
しかし、無条件にただただ聴くのには技術が必要です。私たちの多くはこの技術を持ち合わせていません。良かれと思ってアドバイスをしたり、口を挟んだり。
無条件に物語を聞ける方が周りにいない人のほうが多数派ではないでしょうか。
そういった方は、評価判断無く無条件に話を聞いてもらえる技術を磨くようなセミナーに行って、友達をつくることをおすすめします。
ただただ相手の話を共感的に聴く技術として、NVC(Nonviolent Communication)というものがあります。
こちらのサイトで勉強会などの情報を得られますので興味のある方はご覧ください。
沈黙にくつろぐ(Silence)
何もしない時間を日常に取り入れてみましょう。
私たちはついつい何かしようとしますし、一人になってもSNSをみたり、TVを観たり、本を読んだり。
これらの行為もいいんですが、あえて「何もせずぼーっとする」ことも大切です。
沈黙にくつろぐには瞑想もおすすめです。
沈黙にくつろぐことを目的とした場合、音楽などをかけずに、マントラなども唱えずに、ただただ呼吸に意識を向けたシンプルな瞑想をやってみましょう。
こちらも最近は瞑想サークルなども出来てきているようですし、体験に行ってみてはどうでしょうか。
※ただし怪しいサークルなどもあるようなので、知り合いの紹介などが安心ですね。
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さいごに。
いかがだったでしょうか。
心を健康にする4つの方法=お薬。
いずれもやりようによってはお金もそんなにかからず、自分の心を健康に出来るものたち。
私の周りで大人になってもこれらの「お薬」の複数を日常的に行っている人はやはり心身ともに健康です。活き活きしています。
私たちも少しずつこれらを取り入れて毎日を輝かせていきましょう。
参考:冒頭でご紹介した文化人類学者Angeles ArrienがTEDでスピーチをしています。英語がわかる方、ぜひ御覧ください。
皆さんも是非、試してみてください。
そして、効果があればお友達にもシェアしてあげてくださいね♪
ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ
ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒントでした。
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