肉親との関係は、愛が大きいからこそ、本当に難しいですよね。
それが親となると、なおさら。
感情的に振り回してくるような親だと、面倒くさくなって離れてしまいたくなります。
ですが、やっぱり、親には幸せでいてほしい。
仲良くいたい。
そんな思いで葛藤している人も少なくありません。
このような親への葛藤が解消していき、難しい母との関係が改善していったら、毎日はどのように変化すると思いますか?
本記事では、愛と思いやりに満ちたセルフマネジメント講座(通称:愛マネ)の第一期を受講されたS.Wさんの声をご紹介します。
ちなみに、S.Wさんは別のインタビュー記事も掲載させていただいてますが、お母様との関係の変化が大きかったので、改めて細かくお聞きしました。
心の傷やストレスの原因になっていたお母様との関係がどのように変化したのか。
赤裸々に語っていただきました。
1.愛マネを受ける前、どのようなことで悩んでいましたか?
母みたいな依存的な女性にはなりたくないという気持ちが強くあって、だけど、ときには人を頼りたいし、だれかに甘えたいと思う自分もいて、そういうニーズがある自分のことを嫌いになりかけていました。
私が幼少期から20代半ばぐらいまでは、母は時々ヒステリーのような状態になって、私や妹のことを容赦なく攻撃したり、尊厳をおとしめるような発言をすることがありました。
私が高校生ぐらいの頃、そういうときの自分の気持ちを言語化してみようと試みたことがあって、「こころが、象の足でめちゃくちゃに踏みつぶされるかんじ」という表現がしっくりきたことを覚えています。
その頃の、こころから血が流れるような感覚が、大人になってからもときどき蘇ってきて、しんどかったし思いださないようになりたいと思っていました。
ここ10年ぐらい、母のそういう面はだいぶ落ち着いてきて、ある程度適度な距離感を保って付き合えるようになってきていましたが、なにかと頼って甘えてくるようになり、自分の生活とのバランスをとるのが大変でした。
また、せっかく母の要求を聞いて会いに行っても、延々と愚痴を話しつづけたり、しまいには、自分の満たされなさや現状を私や妹のせいにして、罪悪感を感じさせるような発言をしてくることに、強烈な怒りの感情を感じることがありました。
昨年、父の死をきっかけに、母の「自分のことをかわいそうにみせるアピール」が激しくなってしまい、かなりゲンナリしていました。
母が、私や妹に、お金の面でなにかと頼ってくるようになり、困っていました。また、頼ってくるときに「もう自殺するしかない」という言葉を枕詞のようにつけて話してくるのが、本当にいやでした。
大変だった時期があるのはわかっているので、できる範囲で助けるようにしていたけれど、どこかでけじめをつけたいと感じていました。
母のことを、ときおり縁を切りたいと思うレベルで「めんどくさい」と感じつつも、これまでの「心地よい関わりかた」の着地点を更新して、新たな関係性を築く必要があるということなのかもしれないとも感じていました。「もしかしたら、より良くなるチャンスかも」とも。
関わるのが大変な母ではあるけれど、いつかは父のようにお別れのときがくるので、そのときに、しあわせなことをたくさん思いだせるような関わりかたをしていきたいという思いがありました。
2.実際に愛マネを半年間受講して得られた変化をお教えください。
①Be:自分自身の変化、気持ちの持ちよう・考え方など何でも。
以前は、「自分のことを優先したい」という気持ちがありながらも、「自分が好きなことをすることよりも、大変そうな親を助けるほうが優先度が高いのではないか。困っている人を見捨てようとしている自分は冷たいのではないか」という罪悪感も同時にあり、それらの、相容れない気持ちを処理することができず、葛藤していました。
愛マネを受講して、観察者を育てることで「自分のことを優先にしたい」という気持ちと「親(大切な人)を助けてあげたい」という気持ち、どちらも否定せずに、同じぐらい大切な気持ちとして受けとめることができるようになり、内面の葛藤によって疲れることが減りました。
また、「葛藤」については、サブちゃんのワーク※がとても効果があったと感じています。
葛藤とは、葛藤という名前のひとりのサブちゃんではなく、サブちゃん達がスクラムを組んでいる状態だと観察できるようになったのです。
※:サブちゃんとは、サブパーソナリティの愛称です。講座で詳しく扱います。
愛マネを受ける以前は、相容れない複数の強い思いが出てくる状況が嫌いで、だから、その状況を丸ごと捨てたいと思うことがよくありました(母との関係性でいうと、「縁を切りたい」という気持ちとして出てきていました)。
だけど、「どんなサブちゃんも、それぞれが表に出てきたり引っ込んだりするときがあるだけで、本当はみんないつもいるし、いてもいいんだ」という前提が新たにできたことで、ストレスを感じにくくなりました。
また、ストレスを感じても、リリースするのが早くなってきたため、今後も母と関わりつづけることについて、あまり深刻に考えなくなりました。
母がめんどくさい態度をとってきたときも、自意識を横において相手に共感することで、「相手は私を困らせたくてこのような態度をとっているわけではない」とわかるようになったため、相手を責める気持ちをリリースしやすくなり、以前はどこか緊張があった母との会話が、穏やかな雰囲気に変化しました。
②Do:身についた習慣や、変化した行動・振る舞い。
愛マネを受ける前は、母からの要求よりも自分のことを優先にしたいという思いがあっても、「断ったら相手が傷つくかもしれない」という罪悪感に耐えられずに、自分のことを後まわしにして、相手の要求に応えてしまうことがよくありました。
とくに、お金のことについて。
本当は、自分がやってみたい趣味(音楽)にお金を使いたかったのですが、親から「生活が大変だ」と言われると、「私のやりたいことは趣味だし、困っている人を助けるほうが先だ」と思い、諦めてしまっていました。
これについても、①で書いたスクラムしているサブちゃんたちを、切り離して別々に観察することで、「自分の趣味にお金をつかうことを優先する」選択にもOKが出しやすくなりました。
また、●●ワークを取りいれて以降は、母の要求を断るにあたって生じる罪悪感を、過度に恐れなくなりました。
母の「依存的な一面」を、自分の内側にもいるサブちゃんとして観察して、ケアすることができるようになったからです。
そのため、自分のサブちゃんのケアをしているときの観察者の思いを応用して、優しく「NO」を伝えることができるようになりました。
※●●ワークは、講座の中で詳しくお伝えします。
③Have:実際の現実の変化。得たもの。
まず、母の要求を断ったときに、母から優しさが返ってくるようになりました (これは本当にすごい!)
また、母が、私や妹に頼る以外の解決方法を自力で見つけられるようになってきました。
相変わらず、なにかにつけて私に連絡してくるのですが、それに対してストレスを感じることが減ったため、どんな連絡がきても、気にせず自分のことに集中しやすくなりました。
また、「自分のやりたいことを叶えていきたい」という私の思いを、母も応援してくれるようになり、その頃から、「私には無理だ」と諦めていたことを実現するチャンスが、私が求めて動いていかなくても、自然と、たくさんめぐってくるようになりました。
チャンスだけでなく、自分の「こうしたい」を通すことを諦めて、折れてしまおうかと思うような試練もありますが、そのたびに、愛マネで取り組んだ、数々のワークが役に立って、チャレンジすることをやめずに続けることができています。
また、3の②で書いた、「今後私がやってみたい趣味(音楽)」を思いきって再開したことによって、過去の痛みが、私の表現力を育ててくれたのだということに気付くことができました。
これからも、過去の痛みたちを大切にしていこうと思っています。
※S.Wさん個人の感想です。全ての方に同様の効果を保証するものではありません。
<以上>
S.Wさん、大切なお母様への思い、変化の物語を聴かせていただき、ありがとうございました。
あなたも自分への愛と思いやりにみちたセルフマネジメントすることで、人生を変えていきませんか?
次回「愛と思いやりにみちたセルフマネジメント講座※」は2020年3月開始予定です。
無料ミニセミナー+説明会も開催します。詳しくは以下のページを御覧ください。
必要としているお友達にもシェアしてあげてくださいね♪
ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ
ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒントでした。
あわせて読みたい。