「頑張らないと、結果を出さないと自分には価値がない。」
「無価値感を感じてしまう。」
こんなふうに思うこと、ありますよね。
本記事では、「自分の価値を感じられない理由」と「自分の価値を感じられるようになるオススメの考え方」をご紹介します。
Contents
なぜ私たちは自分の価値を感じられないのか。
私たちの多くは生まれてきた時、ただただその存在を親に祝福され、幸せに生きることを願ってもらいました。
この時点では私たちは、存在そのものに価値があったのです。
しかし、少し成長すると、両親や養育者から「評価」「比較」され始めます。また、「期待」もされはじめます。
「隣の子どもはもうヨチヨチ歩きをし始めたのに、うちの子は、、、」
「長男(長女)なんだから、もっとしっかりしないと。」
「頭の良い子に育ってほしい。」
というふうに。
また、特定の言動をすると褒められ、そこから外れると怒られます。
もちろんこれは社会に適応するために必要な関わりだったりしますが、
子どもにとってこれらは「ありのままの自分を愛されない」というショックな出来事です。
そしてこのショックな出来事を通じて、
「ありのままの自分が存在しているだけでは駄目。」
「頑張って評価される結果を出さないと、自分には価値が無い。」
「周りの期待に答えられないと、愛されない。」
といった誤った信念(ビリーフ)を持ってしまうのです。
ちなみに親や養育者、教師などは悪くありません。私達人間は不完全な存在であり、殆どの親は良かれと思って、子どもの幸せを思って、全力を尽くしています。
ですがこのような悲しい行き違いが多くの親子で起きています。
今の社会では、親や教師のみなならず、教育システムや経済・社会システムなどにも影響を受け、無意識レベルも含めて 実に多くの人が無価値感を抱えたまま大人になっています。
自分の価値を感じられない=無価値感を感じてしまう原因がおわかりいただけたでしょうか。
それでは、どうすれば無価値感を減少させ、「自分には価値がある」と思えるようになっていくのか。
いくつかアプローチがあるのですが、本記事では「命に、存在に価値を置く」という考え方をご紹介します。
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自分に価値を感じられるオススメの考え方。
「ありのままの、自分という存在。自分という命。」に価値を置く、とはどういう考え方でしょうか。
たとえば、あなたが仕事で大きな失敗をしたとします。
それ自体は対処が必要であり、あなたはとても落ち込むことでしょう。会社や上司からの評価は下るかもしれません。
そしてこれは「結果を出さねば価値がない」という無価値感の思い込みからするとこれは由々しき事態です。
結果を出せなかったので、あなたは価値がない、ということになり、自分という存在をなくそう、自分で自分を抹消しようとするくらい自分を責めてしまうかもしれません。
他にも、結果が出なかったときや人を傷つけた時なども同じように大きく落ち込んだりするでしょう。
しかし、命に、存在に価値を置く考え方は異なります。
仕事で失敗した、結果が出なかった、という事実と、あなたという存在の価値は一切関係無い。と考えます。
あなたの存在 あなたの命の存在の価値 と こういった失敗や結果が出ないという言動は別レイヤーのことなんです。
あなたが失敗しようと、意図せず誰かを傷つけてしまったり、そういうことがあってもあなたの価値はこれっぽっちも減らないのです。
もちろんだからといって開き直るのではなく、失敗をリカバリーしたり、迷惑をかけた人に謝罪はしましょう。必要であれば自分の言動を変えていきましょう。
ですが、あなたの存在、命の価値は一切減らないのです。
なぜなら、あなたという存在・命そのものに価値があるから。
ここではこの考え方の4つの根拠をお伝えします。
①命のバトンの最前線
命は突然生まれません。
最初はバクテリアのような単細胞生物だった命。
それが次の命を生み、様々な進化を繰り返し、
今の哺乳類、そして我々ホモサピエンスという存在まで進化を積み重ねてきました。
最初の生命は38億年前と言われています。
あなたは、この生命の起源から連綿と続く命の連鎖の最前線を生きています。
あなたは、それぞれの命が渡し続けてきた「命のバトン」を今、受け取っている奇跡的な存在なんです。
②奇跡的なご縁と出会いの繰り返しの結果
今のあなたは、沢山のあなたの先祖がいないと存在できません。
あなたの両親は2人、祖父母は4人、曽祖父母は8人、、、とさかのぼっていくと 単純計算で10代遡ると1024人、20代で百万人、となります。
あなたの先祖たちが奇跡的な出会いを繰り返し、愛を交わし、その結果として生まれてきた子どもの子どもの子ども、、、があなたなのです。
もしあのとき、両親が出会わなかったら。
もし先祖の一人がどこかで若くして死んでいたら。
こんな無限とも言える「もし」をかいくぐり、命をつなぎ続けてきた結果が「今のあなた」なのです。
あなたという存在が今、ここで生きている ということこそ奇跡なんです。
<参考記事>
③あなたという個性は3億分の1
あなたという個性は、受精の際に1~3億いた他の精子たちの代表として卵子と交わり、生まれてきた存在です。
精子の旅もとてもドラマチックで、卵子にたどり着いて受精しただけで奇跡的なこと。殆どの精子は卵子までたどり着けませんし、受精できないことも普通にあります。
さらに、別の精子が受精していたら、「違う人」になっていました。
今ここにいる「あなた」という個性を持った存在は生まれてきていません。
「あなた」という個性は、奇跡的なご縁に導かれて今ここにいるのです。
④宇宙が存在を認めている。
もしあなたの周りの多くの人があなたの価値を認めなくても、またあなた自身が価値を認められなくても、自分を消し去りたいと思ったとしても、
宇宙はあなたの存在を認めています。
なぜなら、あなたが今ここに生きているから。
もし宇宙があなたの価値を認めなかったら、あなたという人間はこの宇宙に存在しないでしょう。
万が一、あなたのまわりの誰一人としてあなたの価値を認めてくれなくても、あなたが呼吸して生きている限り、存在している限り、宇宙はあなたの価値を認め続けているんです。
いかがでしょうか。
あなたという存在は「奇跡そのもの」なんです。
ただ、生きていることが「奇跡。」
あなたは奇跡的で、特別な存在なんです。
これだけの巨大な命の営みのなかで奇跡的に生きている自分、というものを少しずつ受け入れていくことで、「自分は存在しているだけで価値がある」と思えるようになっていきます。
日常で「存在に価値がある」という考え方を心に浸透させていく方法
何か失敗したときや、頑張れない時、結果がでないときに、
「だけど私の価値はこれっぽっちも減らない。」
「私は、存在しているだけでとてつもない価値がある。奇跡的な存在なんだ。」
と自分に語りかけてあげましょう。
こうやって少しずつこの考え方をあなたの心に浸透させていきましょう。
そうすることで少しずつ自分の価値を心から実感できるようになっていきます。
ちなみに、この言葉をご自身に語りかけることで違和感や不愉快さを感じる方もいらっしゃいます。それは、過去に傷ついたご自身が心のなかで「そんなこと無い!頑張らないと認められなかったんだもん!」と反発している違和感かもしれません。
その場合、その声をしっかり受け止めてあげて、癒やしを進めるとよりご自身の存在の価値を認められるようになります。
こういった内的なワークが最初は難しい方は、セラピストやコーチと言ったプロの力を借りることをオススメします。
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存在に価値があると思うと、頑張れなくなる?
ちなみに、「存在してるだけで価値がある」と思ってしまったら「頑張れないのではないか。」「何もしなくなって堕落するのではないか。」と危惧される方もいますが、これは全く逆です。
「価値がないから、結果を出して価値を作り出さねば。」という想いは「恐怖」が原動力。本人も楽しくないし、パフォーマンスもあがりません。
「本当に自分の存在そのものが価値なんだ」と思えるようになったら、恐怖はなくなり、愛から本当にやりたいこと・貢献したいことで楽しくベストを尽くせるようになるのです。
その際には、「恐怖」を原動力としていたときに比べ、より高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
終わりに
いかがだったでしょうか。「自分の価値」を感じられるようになる考え方。
即効性はありませんが、地道にコツコツと行動を積み重ねることで、少しずつ確実に「自分の価値」を感じられるようになります。
その際のポイントは焦らないこと。
私たちはついつい早く結果を求めがちです。
ですが、このような深い信念に関わる問題は多くの場合、時間がかかって当たり前。
「自分の価値を取り戻す旅を一歩ずつ歩んでいる。」
そんなイメージで自分に優しく、気長に取り組んでいきましょう。
諦めなければ、必ず「自分にとびきりの価値がある」と感じられるようになります。
なぜなら、あなたは本当に奇跡的な存在なんですから。
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ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ、ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒントでした。
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