この記事では 「べき思考」 について解説します。
そもそも「べき思考」って何?という方
自分はべき思考が多めでなんとかしたい。
という方はぜひ最後まで記事をご覧ください。
べき思考とは
「べき思考」とは「〇〇すべきだ」「○○すべきではない」といった思いが強く、自分や相手の行動にイライラしたり批判したりする考え方のことです。
「個人の予定より仕事を優先すべきだ」
「年下は年長者を敬うべきだ」
「仕事中に雑談すべきではない」
などなど。あなたも思いあたるものがあるんじゃないでしょうか。
「べき思考」は誰しもが大なり小なり持っているものですが、これが強すぎると苦しみの原因になります。
では「べき思考」が強すぎると生まれる4つのデメリットとは何でしょうか
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「べき思考」の4つのデメリット
べき思考のデメリット1:心の平安
例えば「他人に配慮すべきた」という「べき思考」もっている人がいたとします。他人に配慮、という考え自体はとても素晴らしいもの。
ですが、「べき思考」にとらわれていると、他の人が配慮していない場面に遭遇するとイライラしてしまいます。
様々なものに「べき思考」を持っていると、日常でこのイライラがたくさん出てきてしまい、心の穏やかさが得られません。
べき思考のデメリット2:自分を過剰に責めてしまう。
先程の例で言うと自分自身が余裕がなくて他人に配慮できなかった時、自分はなんて駄目なんだ、あんなに人には言ってるのに、と強く自分を責め、苦しみが生まれます。
このデメリット1と2が積み重なるとメンタルの不調の原因にもなってしまいます。
べき思考のデメリット3:人間関係への悪影響
さらに、「すべきことだ」と思っていることをキチンとしていない人に対して「この人はだめだ」とジャッジしたりレッテル貼りをしてしまいます。
そしてイライラした気持ちを持ちながら接することになるので、その人との人間関係は悪化の方向に進んでいくでしょう。
デメリット4:心の声が聞こえなくなる
「べき思考」は正しさを追い求める傾向にあるので、何が正しいか で物事を判断しがちです。こうなると、自分が本当は何を求めているのか、何をしたいのか、といった心の声が聞こえなくなりいます。
こういった心の声、自分の本音がわからないと人生において何を選択したいのかがわからず、心の底から満たされる、ということもとても難しくなります。
「べき思考」のメリット
ここまで「べき思考」のデメリットを述べてきましたが、もちろんメリットもあります。
「べき思考」の「○○すべき」は社会的に正しいことである場合が多いため
周りの人に配慮することで、相手を大事にできたり。
人から信頼を得たり、過ちを侵さずに済んだり。
またあなたが今の状態になるために支えてくれてたものでもありますよね。
なので「べき思考」自体が悪いわけではないですし、全部手放す必要はありません。
「べき思考」を手放すべきである となると 本末転倒です。
一方で先程お伝えした通り、
・他人を責めて人間関係が続かなかったり広がらなかったり
・自分を責めて苦しくなったり
・自分が本当に何をしたいのかわからなくなったり
というデメリットもある。
「べき思考」にも光と影の両方の側面がある、というのをまずはしっかり抑えましょう。
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「べき思考」を減らすための3つの方法
その上で、もうちょっと楽に楽しく自分らしく生きたいなら・べき思考を減らしていきましょう。
「べき思考」をへらす方法は色々ありますが、大事なものもを3つお伝えしますね。
べき思考を減らす方法1:自分へのねぎらいと承認
「べき思考」が強い人は真面目で正義感が強く、がんばり屋の人が多いです。
◯◯すべき、ということを自分に課して頑張ってこられてるわけですから!
もしあなたが「べき思考」が強いと思っているなら「これが正しい」「こうすべきだ」と思って頑張ってきたんじゃないでしょうか。
こういう事を言うと「べき思考」が強い人は、
「全然頑張れてないです。もっと自分は頑張るべきなんです。」
なんてことを言うことが少なくないのですが、傍から見ているとめっちゃ頑張ってはるんですよ!
なので、これまで頑張ってきたご自身を思いっきりねぎらってあげましょう。承認の言葉をご自身にかけてあげましょう。
「良かれと思って、私ほんまに頑張ってきたなぁ」って。
今まで頑張ってきたことをねぎらい認める。そうすることで心理的な変化が起こりやすくなるんです。
べき思考を減らす方法2:気づいて、柔らかく変えてみる
「べき思考」を少しずつ変化させていくためには、「べき思考」が出てきたときに気づく必要があります。
「~すべきだ」という考えが頭の中に出てきたらまずそのことに気づく。
周りの行動を見てイライラし始めていたら「べき思考」が出てきている可能性があります。自分の頭の中をよく観察してみましょう。
そして、もし「べき思考」を発見できたら、
「あー、また出てきたな」
「また私頑張ってるなぁ」
と優しく受け止めつつ、柔らかく方向を変えてあげましょう。
具体的には頭の中で
「~すべきかもしれないけど、そうでないかもしれない」
とつぶやいてみましょう。
このフレーズのポイントは、「べき思考」も肯定しつつ、他の可能性にも目を向けれること。
「すべき」を「しなくていい」にいきなり変えることは難しくても、この「かもしれない」を加えることで思考を優しくほぐしてくれる効果があるんです。
べき思考を減らす方法3:「べき」はなく「やりたいか」または「楽しいか」
「べき思考」は頭で考えること。
一方で「やりたい」「楽しい」はハート、心で感じるものです。
そして楽に楽しく生きる、あなたらしくありのままで生きるためにはハートの声を聞くことが欠かせません。
たとえばあなたが「家事は完璧にすべき」と思っていることに気づいたとしましょう。
その思考は受け止めつつ、
「私は本当に家事を完璧にしたいんだろうか?」
「私が家事を楽しくするために何が必要だろうか?」
といった問をご自身に投げてみてください。
そして胸に手を当ててハートが応える声に耳を澄ましてください。
もちろん最初は何も聞こえてこないかもしれません。ですが、諦めずに耳を傾け続けると必ず聞こえるようになってきます。
頭ではなく、時に心の声に従ってみることを積み重ねることで少しずつ「べき思考」は減少していきます。
以上が「べき思考」を減らす3つの方法でした。
終わりに。べき思考は悪者ではない!
いかがだったでしょうか。
改めてになりますが、べき思考自体は悪いものではありません。
べき思考を持って頑張って生きてきた自分自身を しっかり認めてあげて、労ってあげて、その上で少しずつバランスを変えていきましょう。
このブログでは、私が20年にわかってコーチングなどを提供してきた経験から ほんまに役立つ知恵をお伝えしています。
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