何か言われた時に断りづらい。
「ノー」となかなか言えない。
人からお願いされると、ついつい予定を入れてしまう。
友人とある一定の距離以上に仲良くなると、苦しくなって、自分から離れていく。これを繰り返してしまってる。。。
家族との距離感が難しい。
などなど。
———-
こんなことを感じたり、やっちゃうこと、ありますよねぇ。
上記のような状態の場合、大きな一つの要因として、「人間関係の境界線」が影響していることが多いのです。
本記事では、この「境界線」について、お伝えします( ´ ▽ ` )ノ
Contents
自分の人間関係における境界線、ハッキリ持ってますか?
「人間関係の境界線」とは、
それぞれの人が、心地よく感じる距離感であり、
「わたし」と「あなた」は別の存在である、
と、明確に引かれる、国境のようなものです。
たとえば、家族、彼氏・彼女や友人、知人、上司やお客さんなど、あなたを取り巻く人間関係の誰かに対して、
「誘われたら、断れない。」
「Noが言いづらい。」
「相手が勝手にアドバイスしてくるけど、「いらない」と言えない。」
「相手がちょっと馴れ馴れしすぎる。」
こんなふうに感じている場合。
別の表現だと、
自分の心理的なスペースに侵入されたり、依存されたり、距離が近すぎる。
と感じているなら、
「境界線」が曖昧になっている。
または、
「境界線」を超えて、相手の侵入をあなたが許している、
可能性があります。
この、「境界線を超えてこられる」というのは、実は結構ストレスなんです。
※ちなみに、あなたが「侵入してきている」と感じる相手の人も、悪気がなく(または良かれと思って)無自覚にやってるケースが殆んどです。念のため。
スポンサーリンク
なぜ人間関係の境界線が曖昧になるのか。
これもいろんな要因があるのですが、
たとえば、相手の要望や依頼などに対して、
Noを言うことで相手に嫌われるのが怖くて、
または、
「相手を傷つけちゃうんじゃないか」という恐れから、
「まぁ、いいか。これくらい。私が少し我慢すればいいこと。」
みたいなことを繰り返していくうちに、だんだん、自分が大事にしたいものや、快適さ、肌感覚が失われていくのです。
喩えるなら、
「少しずつの麻酔薬だから大丈夫」と思って使い続けてしまったために、
麻酔が蓄積し、効きすぎて、感覚が麻痺している状態=境界線が曖昧な状態。
と言えるでしょう。
逆に人間関係の境界線が明確だと。
「自分」がはっきりしていきます。
「自分は何を感じ、をどうしたいのか。」
「どれくらいの距離感でそれぞれの人と付き合っていきたいのか。」
「これ以上、近いのは、自分は嫌だ。」
「これ以上侵入しないで欲しい。」
麻酔を打ってないので、上記のような境界線にまつわる感覚が非常にクリアに明確になっていきます。
結果、どんどんパワフルなあなたになっていきます\(^o^)/
そのパワフルなあなたで自分を大事にし、その上で相手を大事にするから、ほんまの意味で相手を大事にできるようになるのです!
そして、大事にしたい思いが少なめの人に対しては(人間だからありますよね)、無理をしなくなります。
スポンサーリンク
まずは、関係が遠い人から「境界線を守る」練習をしましょう。
とは言え、
「いきなり「No」をなかなか言い難い。」
「もしかして、我慢という麻酔が蓄積してるかも。。。」
なんて、思いますよね。
私も昔は「No」や、「断る」ということを言えなくて、モヤモヤしながら相手に付き合ったりしていたので、よくわかります(^o^)
そういう方は、まずは、「Noを言う練習」を繰り返すことをオススメします。
しかも、あなたにとって、大切度合いが低め、関係が遠い人から。
たとえば、行ったお店の妙に馴れ馴れしい店員さんとかに、「じっくり考えたいので、一人にしてもらえますか。」など。
いきなり大切な人のリクエストに「No」を言うのは、ハードル高すぎ、かつリスクも大きいので、言う相手を選びながら、少しずつ「Noを言う筋肉」を鍛え、自分の境界線を守れるようになっていきましょう。
また、こういう、実際の筋トレとともに、「自分の心を癒す」「思い込みに気づく」「自分の弱さを受け入れていく」という内面の旅を通じて、境界線を守れる自分になっていくことを、強くおすすめします!
なぜなら、境界線を曖昧にしてしまう「嫌われたくない」「傷つけたくない」といった思いは、過去の経験から生まれた何かの思い込みや、心の傷がそう思わせているケースが殆んどだからです。
ただ、これって、旅なので、時間かかったりもするんなんですよねぇー。私も時間、かかりました。。。
しかも、焦ってするものじゃないし、焦っても急には変わらないし。
「内面にアプローチする、何かもうちょっと即効性あるもの無いの?」という方にオススメなのが、一人でも出来る、「境界線のワーク」です。
人間関係の境界線のワーク。
誰か、自分の領域に侵入してきてると思う人をイメージをして、その人に対して出て行くよう伝えるワークです。
ちょっと(かなり?笑)本格的なので、実際にやるには心理的ハードルを超える大変さがありますが、その分、実際やったら効果大!な場合が多いっすよ~。
ステップ1:場所を確保する。
一人で自分の部屋や、人気のない河原、海辺など、比較的大きな声を出せて安心できる場所を探しましょう。
都会では、意外とこの条件を満たす場所を見つけにくいかもしれませんので、大切なステップになります。
ステップ2:立って宣言する。
しっかり地に両足つけて、大地を感じる。仁王立ちして、下腹に力を入れて、相手をイメージして、こんなふうに宣言してみる。
「STOP!それ以上入って来ないで!あなたのことは大事。あなたを大事したいからこそ、自分を大事にしたいの。」
この時、言葉を腹からしっかり出すこと。
フレーズは変わってもかまいません。ともかく、「自分の境界線から出て行って欲しい。」ということをリクエストします。
シンプルに「No!」や「嫌だ!」の一言でもかまいません。
「心のなかで言う」「実際に声に出す」「腹から声をだす」では、効果に雲泥の違いがあります。「腹から声が出る・出ない」は結果なので置いておいて、しっかり腹から声を出そうと、チャレンジをしてみてください。
3.ジェスチャーを加える。
さらに、言葉を発しながら、力強く、自分を守るように両手を前に突き出すと、身体に力がみなぎってきます。
宣言とともに、ぐっと両手を前に出す。
そして、両手を前に出した直後、自分の気持ちや、身体感覚に意識を向けてみてください。
しっかりやれたなら、何か、じわじわエネルギーが巡り始めているのを感じるでしょう。
何度も宣言とともに両手を前に力強く動かしていくと、体に蓄積された我慢という麻酔が少しずつ溶けていきます。
この、ジェスチャーとセットの宣言を、5回~10回(もしくはご自身が変化を感じられるまで)、繰り返しやってみましょう。
以前、我々夫婦のワークショップでこのワークをやった際、「小さなころから今までずっと、「嫌だ」という言葉を言っていなかった自分に気づいた。」と感想を述べられた方がいました。
積年のブレーキを外し、ワークの中で「嫌だ!」と言ってるその人の姿は感動的で、ほんまにパワフルでした。
こういう内面のことについて理解のある友人や、もし雇っているコーチやセラピストがいるなら、その方に「相手」になってもらって、実際にNoを言う、
というのもオススメです(*^_^*)
スポンサーリンク
「境界線を守る」ことで自分と相手を大切にする。
「境界線」についての今あるクセも、今までの経験などから「こうしたほうがいい」と学習して、身につけたもの。
なので、もし曖昧にしちゃうクセがあったとしても、その自分を大切に思ってあげてください。
だって、一生懸命、そのクセを身につけたあなたがいたんですから。
とは言え、今、この記事をここまで読んでいる、ということは、そのクセ、もう手放す時期ですよね。
一人で取り組むも良し、誰かと取り組むもよし、愛と感謝とともに、手放していきましょう。
そうすることで、あなたは、本来のパワフルさを取り戻していき、本当に表現したい言葉を、心の声を表現していけるようになります。
Noを言いたい時は、軽やかにNoを言えるように。
当然、時に混乱や痛みは生み出すでしょうが、それを避けていては、自分自身を大切に出来ません。
そして、大切な自分を、自分で守れるようになる=自分を大切に出来るようになってくると、
ほんまの意味で、相手も大切に出来るようになっていきます\(^o^)/
※今回、境界線について「侵入される側」から書きましたが、無自覚に「侵入してしまう」というのもコインの裏表としてあるので、いずれどこかで記事で書きたいと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
皆さんも是非、試してみてください。
そして、効果があればお友達にもシェアしてあげてくださいね♪
ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ、輝きがみちあふれることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@まぶろぐ でした。
~~~~まとめ~~~~
・なかなか断れなかったり、Noが言いづらい。
・そういう場合、境界線を意識してみよう。
・境界線をハッキリさせることで、自分も相手も大切にできるようになる。
・人の力を借りたり、自分一人で取り組んで、少しずつ、境界線を取り戻していこう。
~~~~~~~~~~
あわせて読みたい。
「境界線」が曖昧になる理由=心の荷物。自分を癒すことの重要性。