「許せたら楽になるのに、許せない。。」
「許したいけど、許せない。」
人生の中で、誰かに対してこんなふうに思うこと、ありますよね。
本記事では
『自分以外の誰かに対して「許したいのに許せない。」と思ってしまう。』
そんなときにどうすべきかを解説しています。
人を心から許すためには、これが最短ルートだと私は思っています。
Contents
そもそも許せない相手を許す必要があるのか?
最初にこのことを確認しておきましょう。
なぜ私が「許すこと」をオススメしているか。
それは、「許せていない。」「相手を恨んでいる。」ということは、
相手にあなたの意識の一部を向けている、
相手にエネルギーを(たとえそれが恨みの気持ちであっても)注いでいる、ということになるからです。
あなたの命の一部を「許せない」と思っている相手のために使っている。
なんともったいないことか。
ですが、あなたが相手を「許す」ことが出来たら、すべてのエネルギーを自分のために(そして大切な人のために)使えるようになるんです。
今以上に自由になり、自分の人生を生きれるようになる。
あなたが大切にしたい人を大事にできる。
だから、「許す行為」はあなたにとって重要であり、かつ「あなたのため」なんです。
まずはここをしっかり押さえましょう。
しかし、人を許すということは簡単ではありません。
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なぜ簡単に人を許せないのか。
「許せたら楽になるのに、許せない。」という心理状態にあるとき、私たちの心の中はどうなっているのでしょう。
そもそも許せない気持ちは
裏切られたり、大切にされなかったり、尊厳を踏みにじられた(とあなたが感じて)、あなたの心が激しく傷ついた時に生じます。
なので「許せない。」と思うとき、
あなたの心はまだまだ大きく傷ついており、その傷が癒えていない。それだけ痛かった。
ということ。
その傷の痛みから、怒りや復讐の気持ちがわき続け、許すことができない状態になっているんです。
「許せない相手」との関係で「自分が傷ついた」と認めること自体、抵抗がある人もいるかもしれません。
しかし、「許せない」と思っている時点でこれは真実です。
この状態でいくら思考だけで「もう許します。」「忘れた。」「手放します。」と思っても、何の効果もありません。
心の奥底に存在する心の傷(しかも心の傷は身体に刻まれます)を癒やしていかない限り、「痛みを与えた相手への怒りや恨み」が燃え続けます。
さらに「相手にもこの痛みをわからせてやりたい。」という復讐心もくすぶり続けたりします。
結果、本当の許しにはたどり着けないのです。
なのでまずは「今も自分の心が傷ついている。」ということを認めましょう。
そうすることではじめて許しの旅をスタートすることができるのです。
では、スタートをした本当の許しの旅はどのように進めればよいのでしょうか。
ここでは5つのステップという形でご紹介します。
心から許すために必要なこと1:自分を許す
まずは「許せない」という気持ちを抱いている自分を許しましょう。
この記事をここまで読み進めている、ということはあなたはきっと真面目で心根の優しい人。
「許せない気持ちを抱いている自分」のことを心のどこかで責めているかもしれません。「許せない」なんて思っていては駄目、と思っているかも知れません。
ですが、「許せない気持ち」が自分の中にあっていいんです。
それだけあなたにとって痛かったんです。
「許せない」と思っている自分を肯定することで、気持ちが少し楽になります。
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心から許すために必要なこと2:怒りや恨みを
先程心が傷ついている、と言いましたが心の傷は、二次感情である怒りや恨みの感情を生み出します。
そしてそれらの感情たちが痛みを覆い隠すように存在することも多々あります。
なのでまずは自分の怒りや恨みの感情を思いっきり表現しましょう。
もちろん相手に直接ぶつけるのではなく、安全な場で適切に表現しましょう。
ノートなどに自由に書き出す(書きなぐる)でも良し、安全な一人の場で相手がいると思って 心に溜まっている言いたかったことを思いっきり言うもよし。
怒りを安全に外に出す方法は別の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
心から許すために必要なこと3:嘆き悲しむことで傷を癒やす。
怒りや恨みを吐き出していると、痛みや悲しみが浮上してきやすくなります。
もし悲しみや涙が出てきそうになったら、嘆き悲しむことを自分に許可してあげてください。
人間は受け入れがたい現実から受けた心の傷を、嘆き悲しむことで癒やしていくことができる生き物。
「あの言葉はめちゃめちゃ痛かった。」「あの行動はとても傷ついた。」「悲しかった。」
こういう感情を味わうことをご自身に許可してあげましょう。
痛みを感じて嘆けば嘆くほど、不思議とあなたの心の傷は癒やされていきます。そして、それに反比例するように「許せない。」という気持ちは減っていくのです。
ここが許しの山場です。焦らずじっくり取り組みましょう。
このステップがしっかり出来たら、あとはおまけのようなものです。
ただし、痛みにハートをひらいていくことは簡単ではありません。
私たちは大人に成長していく中で、「痛みを避ける」「抑圧する」「否認する」「分離する」ということを自然と身に着けてしまいます。
傷ついているのに、そのことに気づかない(認めない)こともよくあるんです!
なので、このステップはご自身に寛容さと忍耐をもって、ゆっくりやさしく進めていきましょう。
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心から許すために必要なこと4:人間の不完全さを受け入れる。
4つ目は、
相手と自分の不完全さを認めること。
これはステップ2が進んで、心の健やかさが回復してきたタイミングで取り組んでください。
私たち人間は不完全です。
過ちも犯すし、誤解もします。
本心とは異なった言葉遣いをしてしまいますし、「売り言葉に買い言葉」なんて言葉もあります。
自分を守るために嘘をついたり、相手を傷つけることもある、弱い存在です。
お金や名誉やその他、本質ではないものに振り回されて自分を見失い、結果として犯罪を犯したり、人を傷つけたり人を騙したりもしてしまう生き物です。
これは他人事では無く、私も、これを読んでいるあなたも、状況次第で残酷、冷酷などのダークサイドに落ちてしまう存在なんです。
ある見方からすると、「とても残念な生き物」とも言えます。
しかし、不完全だからこそ成長できるし、愛を学ぶことができるのです。
今回、あなたが「許せない」という気持ちを抱くようになったきっかけは、この「人間の不完全さ」が引き起こした不幸な事故のようなものです。
なので、以下のような言葉を心の中で唱えてみましょう。
「相手は相手の言い分があり、私にはわからない意図やニーズがあった。大切にしたいものがあった。
そして、相手も私も不完全な人間。過ちも犯すし、誤解もする。犯罪さえ犯してしまう。
そんな面倒くさくて愛すべき人間です。」
きっと、さらに「許せた」という気持ちに近づくでしょう。
心から許すために必要なこと5:相手の立場を想像してみる。
5つ目は、4つ目までが順調に進んで、しかも「やりたい気持ち」が湧いてきたら試してみてください。
やりたくないのに無理にやってはいけません。
そして「やりたくない」ということはあなたの傷がまだ残っているということ。「ステップ2、3」にもどってあなたの心の痛みを大切に癒やしてあげてください。
5つ目は、あえて相手の立場を想像し、
「こんな気持だったのかなぁ。」「こういう理由であの言動をしたんだろうか。」
と考えてみること。
「盗人にも三分の理。」という言葉が示すように、どんな振る舞いをした人でもその人なりの言い分や真実、正義があるのが人間。
あなたが許せないと思う行動にも、何らかの理由や背景があったはずです。
あなたが傷ついた「相手の言動・振る舞い」は一旦脇において、
その奥にある気持ちや理由を想像してみるんです。
相手を一人の人間として見ることが可能になり、許しの気持ちが芽生えやすくなるのです。
「もしかしてこういう気持ちだったのかもしれない。」
心がざわつかずにこんなふうに想像できるようになってきたら、許しの最終段階に来ています。
おめでとうございます(^^)
※許しのプロセスを適切に歩もうとしても、ブレーキがかかる場合があります。「許してしまうと自分が犠牲者でいられなくなる。相手を悪者にし続けたい。」「許してしまうと今まで許せなくて苦しんだことが無駄になる。」といったマインドの呪縛によってブレーキがかかるのです。このようなマインドの呪縛の存在は本人も気づいていない場合がほとんど。理由もわからずブレーキがかかるようなら、心の専門家に相談されることをオススメします。
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いかがでしょうか。
私たちはこのような心のメカニズムや修復方法をきちんと教わる機会がなく大人になり、そして苦しんでしまいます。
まずはどういう仕組で心が苦しくなったり、逆に楽になったりするのかを知っていることが大切です。
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許すことで自分の人生を生きましょう。
冒頭にもお伝えしましたが、恨み続けることは、相手にエネルギーを使っているということ。
苦しみの道です。
相手にエネルギーを使うことは、もうやめましょう。
あなたはあなたのために、そしてあなたが本当に大切にしたい人たちのために生きましょう。
あなたがあなたらしく生きるために、あなたのために許しの道を歩んでください。
もし、その途中で相手への気持ちが変わり、そしてその人との関係が変わってきたなら、それはそれで素晴らしいこと。
でも、相手のために許そうと頑張る必要はありません。
あなたのために。
あなたの傷を癒してあげてください。
そうすることで、あなたらしい、素晴らしい人生がひらけていきますから。
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ぜひ御覧ください。
ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ
ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒントでした。
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