仕事のことや人間関係、くよくよ考えすぎて疲れてしまう。
「自分のこの考えすぎの性格をなおしたい!」
そんなふうに思うこと、ありますよね。
ただ、この「考えすぎ」というのはそもそも性格ではありません。
思考・マインドの「癖」なんです。
癖なら変えることが可能です。
本記事では「考えすぎ」の思考の癖を変えていくための具体的な方法を10個ご紹介します。
Contents
1.考えすぎてきた自分をねぎらい、認める。
「自分の考えすぎの癖は無駄だった。」
の一言で切り捨てるのは簡単ですが、それでは一生懸命「考えすぎてきたあなた」は報われません。
「考えすぎ」は、別の表現では「ともかく頑張って考えている」ということ。
たとえその「考えすぎ」という行為が問題解決や生活の質に効果的でなかったとしても、あなたの頭と心が頑張って働いてきたことに変わりはありません。
過去や未来や今を思い悩みながら、なにか突破口を探そうと(ほぼオートマティックに)働いてきてくれたあなたの頭と心。
この頭と心に、ねぎらいの言葉をかけてあげましょう。
「ともかくよく考えてきたね。頑張ったね。」
とご自身の頭と心に語りかけてあげましょう。
そうすることで、「考えすぎ」という癖・性格を納得行く形で卒業していく土壌が整います。
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2.考えていることに気づく。
考えすぎの人は、すぐに「思考」の中に埋没してしまいます。そして「思考に埋没」していることに気づかず、考え続けてしまうのです。
この「埋没していること」に気づかないと、考え過ぎは止めようがありません。
考えに埋没していることにまず気づく。
そして「その状態から出る意識」を鍛えていきましょう。
これは意識の筋トレです。
「同じようなことをぐるぐる考えていること」にまずは気づく。
そして、このように頭の中で唱えてみましょう。
「私は◯◯について考えていた。」
気づき、一旦止めることで、そのまま考え続けるか、別のことに意識を向けるのか「選択」できるようになります。
この「思考に埋没していることに気づく」意識の筋トレは、瞑想でも可能です。
3.何を考えすぎているのか、書き出して把握する。
考えすぎの状態は、同じようなことを何度も考えてしまってループしてしまうことがよくあります。
そういうときはノートなどに書き出してみること。
書き出すことで自分の「考えすぎていること」が見える化され、ループが収まり、考えすぎのエネルギーも落ち着いていきます。
整理して書こうと思う必要はありません。ともかく頭の中の「考え」をどんどん思いつくまま書き出していきましょう。
<参考記事>
別名、モーニングページとも言われるこの手法。
これを毎日やっていくと、ループしがちな思考も少しずつ変化していきます。
モーニングページのより具体的なやり方や、効果のほどはこちらの書籍が参考になります。
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4.体を動かす。有酸素運動や筋トレをする。
考えすぎている状態は、心も身体も凝り固まりがち。
そんなときは時間をとって、考えを汗で外に流すようなイメージで、ジョギングや筋トレをしてみましょう。
身体をしっかり動かすと、気分もスッキリして考えも落ち着いてきます。
近年の調査研究で、有酸素運動や筋トレにおいて、それぞれ特定のホルモンが分泌されて心身に良い影響があることが科学的に証明されています。
個人的にオススメなのはYouTubeにたくさんアップされている有酸素運動の動画を見て、一緒に動くこと。
考えすぎているときも10分~15分体を動かすと、気分もスッキリ。考えすぎのループから出ることが可能になります。
5.頭をマッサージする。
実は頭蓋骨は複数の骨のピースで出来ており、骨と骨の隙間は僅かですが閉じたり開いたりするんです。
考えすぎのときは身体も緊張していますから、頭蓋骨もキュッと締まっています。
そうなると、余計「考えすぎ」の状態が続いてしまいます。
こういうときは、頭を緩めましょう。
両手で優しく頭を包んで、ワシワシと優しめに揉んであげる。
少し長め、2分ほどもみ続けると、段々と頭も緩み、「考えすぎ」の状態から脱していくことが可能になります。
「考えてくれてありがとう。」とねぎらいながらもみほぐすのもオススメです。
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6.「人間万事塞翁が馬」を意識する。
人間万事塞翁が馬とは、中国由来の故事成語。以下のような意味です。
参考:
「人間万事塞翁が馬」または単に「塞翁が馬」の形で用いられる故事成語。人生、何が起きてもそれが幸不幸どちらに転じるかは予想できない、といった意味の表現。
Weblio辞書より
色々思い悩んで、考えすぎて、やったことが結局うまく行かなかったこと、ありますよね。
そう、いくらあなたが頑張って考えても、世界はたくさんの人がいて、たくさんの価値観や考え方があって、そしてたくさんの偶然(必然)の積み重ねで出来ているんです。
その出来事が、良いか悪いかなんて、長い目でみたらわかりません。
だから、考えすぎるだけ、無駄なんです。
考えすぎている自分に気づいたら、自分に「人間万事塞翁が馬。何が良くて何が悪いかなんて、誰にもわからないよ。」と語りかけてあげましょう。
「考えすぎ」て力んでいる心と身体が、ふっと軽くなることでしょう。
<参考記事>
7.強めの呼吸を3分間し続ける。
気づいたとしても、なかなか粘り強くへばりついてくる「考え」。
そして有酸素運動など、体を動かすこともすぐにはできない。
そういう場合は、これを試してみてください。
考えすぎのときは、呼吸も浅くなっています。
そんなときは「しっかり、強めの呼吸」をしてみましょう。
ただただ呼吸に意識を向けて、可能な限り深く吸う。
吐くときはお腹を凹ませ、吸うときはお腹をふくらませる。いわゆる腹式呼吸です。
タイミングとしては
呼気 5秒前後
吸気 5秒前後
を基本としつつ、ご自身がやりやすいペースで。
「正しい呼吸法」についてあれこれ考えだしたら元も子もありません。
1~2分でも十分効果がありますが、3分もすればかなり身体もリフレッシュして、脳にへばりついていた「考え」はスルリと落ちているでしょう。
8.意識を肚・身体に落とす。
「考えすぎ」というのは エネルギー(気)が頭に上ってしまっている状態。
「頭でっかち」という言葉にあるように、エネルギー的にも非常にバランスの悪い状態です。
日本人は古来、「肚」の文化。
そこに生命がやどり、力の源と考えられてきました。
考えすぎの状態に気づいたら、意識を肚に落としましょう。そして肚に意識がある状態を少しずつ習慣化していきましょう。
肚に意識を落とす ということが難しい方は、まずは身体に意識を向けるところから。
床に接している足の裏や、椅子に接しているお尻の感覚など、ともかく身体を感じることで上に上がってしまっているエネルギー(気)を少しずつ・確実に落としていくことが可能になります。
そうなると、考えすぎの状態も少しずつ落ち着いていきます。
9.考える時間を決める。
考えすぎの人は、なんとなく思考の渦に巻き込まれ、気づけば沢山の時間を考えることに使ってしまっています。
ついつい考えすぎてしまうなら、逆に時間を決めて、集中的に考えましょう。
スマホのタイマーなどで時間を決めて、お気に入りのお茶やコーヒーを入れて。
くつろげる状態を作って、ついつい考えすぎてしまうことについてテーマを一つ決めて、じっくりと考えてみましょう。
そうすることで散らばっている「考え」が整理され、「考えすぎ」の思考が少なくなっていくことでしょう。
10.今ここにいる癖をつける
考えすぎの人は、未来を憂いて、不安や心配になり、過去を悔やんで、反省したり、後悔したり。
思考が未来や過去に行きがちです。
ですが、今・ここ に意識を戻してくると、自動的に考えはストップします。
今ここに戻ってくるために役に立つのが、呼吸と五感。
呼吸は「今・ここ」の入り口。
鼻孔を出入りする空気に意識を向けた途端、今ここに戻ってこれます。
また、今、聞こえてくる音にただ耳を澄ましたり、今、感じられる香り・匂いに意識を向けたり。
今見えている景色をじっくり眺めたり。
これだけだと刺激が薄い人は、赤いものや青いものなど、同じ色のものを5つ探してみましょう。これも今ここにいるためのテクニックです。
今、座っている椅子に接触している背中やお尻の感覚に意識を向けたり。
食事のときは、食べ物の味や食感に集中しましょう。
そうすることで、今ここ にいる時間が増え、結果的に「考えすぎ」の状態から少しずつ脱していくことが可能になります。
いかがだったでしょうか。
良さそうなものから一つ選んで、試してみてください。
「考えすぎ」は癖なので、多少の時間はかかりますが、自分にあった方法を積み重ねていくことで、必ず変えていくことができます。
あなたの人生の中の、大切な時間。
本当に大事なことに使えますように。
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ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ、ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒントでした。
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