自分の欠点や短所が気になって、
凹むこと、落ち込むこと、自分を責めること、
ありますよねぇ。
本記事では、そんな時に思い出したい寓話をお届けします!
Contents
穴あきバケツと少年の物語。
昔、あるところに水汲みが仕事の少年がいました。
毎日、彼の仕事である水汲みをせっせと頑張っている少年でしたが、
彼が使っていた水汲み用のバケツには穴が開いていました。
なので、彼が家につく頃には汲んだ水が半分ほどに減ってしまい、何度も水を汲みにいかなければなりませんでした。
少年の苦労をよく見て知っているバケツ本人は「少年に迷惑をかけている」ということでたいそう心を痛めていました。
「なんで、自分にはこんな穴が空いているんだ。こんな穴、無ければよかったのに。。」と凹んだり、落ち込んだり。
また、
「こんな穴の空いてる自分なんて・・・。」と、自責の念にもかられていました。
それを知った少年は、バケツにこんな言葉をかけたのです。
「君は君のままで役に立ってるよ。明日、道端を一緒に見てみよう。」
相変わらず水をこぼすバケツでしたが、少年が示した道端を見てみると、
こぼした水に沿って一直線にきれいな花が咲いているではありませんか!
少年は笑顔でバケツにこう言いました。
「君はこの花達を育てていたんだよ。
このお花を見て、沢山の旅人が癒やされ、元気になっている。
君が自分で欠点と思っている君の穴のおかげで、沢山の人達が笑顔になっているんだよ。」
[物語終わり]
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「欠点」「短所」ではなく、全ては「特徴」である。
このバケツのように、
「自分は役に立ってない。それどころか、逆に自分の欠点・短所で、迷惑をかけている。」
「自分の欠点・短所のことを思うと、凹むし、落ち込む。。」
って思うこと、ありますよねぇ。
でも、大きな視点にたてば、この宇宙には不要なものはありません。
物語で出てきたバケツは、「穴が空いている」ということを「欠点」として見ていましたが、少年は「特徴」と見て、それをうまく活かしていました。
「欠点」や「短所」というレッテルを貼れば、落ち込みのもとになりますが、「特徴」「特質」として見ると、また違って見えてきます。
自分の凸凹を、ただ「特徴の一つ」として見る。これは自己受容には不可欠なスタンスです。
自分の欠点や短所の見方を変えてみる。
まずは自分で欠点、短所だと思っている点をあげてみて、それを違った側面から見てみる、ということをしてみましょう。
たとえば、
臆病さは、安心安全を自分に提供可能です。
心配性や優柔不断は、慎重さをもたらしてくれます。
飽きっぽさは、好奇心旺盛で様々な人や物事と出会わせてくれます。
私自身の例でいうと、自分が繊細で、気にしぃなところがあります。
しかし、この繊細さがコーチングなどの人の話を聴いて受け止める時にとても役に立っています。
繊細さが、コーチング中のクライアントさんのちょっとした変化に気づかせてくれるので、鋭敏さ、という長所にもなり得るのです。
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欠点→特徴と見方を変えるための一工夫。
とはいえ、この短所は特徴というメッセージは新しいものでもないので、実際に今までやってみた方もいるかもしれません。
さらに過去にやってみてあまりピンと来なかった、という方もいるでしょう。
そういった方はこの方法を試してみてください。
別の記事でご紹介したサブパーソナリティ、サブちゃんの考え方を欠点や短所に活用するのです。
サブパーソナリティの記事はこちら。
具体的には、あなたが気になっている欠点や短所を、自分の中の一つの副人格のように捉えて、それと対話しながら 見方を変えていこうとするもの。
たとえば私の場合、繊細という欠点があると言いましたが、その繊細さを自分の中にいる一人の人物、繊細さんとイメージして、その自分の中の繊細さんと内的対話をしてみるのです。
まずは挨拶をするところから。
「こんにちは。」
どんな姿かたちをしているかを思い浮かべるのもオススメです。
そこからなにか伝えたいことや、相手が言いたいことがなんとなく伝わってきたり。
様々な会話に発展する可能性があります。
私の場合、相手の繊細さんに対して「ずっと悪者扱いして申し訳ない」という気持ちや「いてくれてありがとう。本当に役に立ってるよ。」といった気持ちが湧いてきました。
さらにもし可能そうであれば相手(=欠点)に対して、「あなたから私が得ているものは何ですか?」「あなたがいることで得ているポジティブな側面は何ですか?」と聴いてみましょう。
もちろん確実に応えが返ってくるかどうかはやってみないとわかりませんが、
単純に欠点を特徴や強みにひっくり返す 言葉だけのワークよりも深く刺さる方が多い印象です。
ただ、こういった内的なワークになれていない方は、まずは欠点、短所の見方を変えていくところからはじめても良いでしょう。
自己受容=自分の特徴を受け入れ、ありのままで自分らしく生きていく。
「凸凹で穴だらけの私たちだからこそ、気づかないところできっと何かの役に立っている。」
こんなふうに自分や人のことを見ることができるメガネが馴染んでいくと、どうなるか?
自分で欠点や短所と思っているところを『特徴」として受けいれて日々を過ごすと、自分に優しくなれます。
「ありのままの自分でいい。」そんなふうにも思えてきます。
これぞ、本質的な自己受容なんです。
また、人の欠点や短所と思っていたものを「特徴」として見ると、人にも優しくなれます。
あなたの凸凹や開いた穴のおかげで、花を咲かせてる人やものがきっとある。
そう思って、今まで以上に胸を張って、自分への愛情と自信を持って日々を過ごしてみましょう。
皆さんも是非、試してみてください。
そして、効果があればお友達にもシェアしてあげてくださいね♪
ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ、輝きがみちあふれることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒント でした。
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※寓話の出典:本記事に掲載している寓話は、もともとは尊敬する友人から口頭で教わったものを自分なりにアレンジしたものです。
ブログアップにあたり出典を調べてみたのですが、どうやらもともとはインドの民話がベースのようです(イギリスの民話という説もあり)。
日本では、菅原裕子さんが書籍として出版されています。
こちらで登場するのは、「穴あきバケツ」ではなく「ひび割れ壺」で、しかも「ひび割れてない壺くん」も登場します!興味がある方は、ぜひ手にとってみてください。
~~~~まとめ~~~~
・自分の欠点・短所、という見方から、「特徴」へ変えてみよう。
・そうすることで、自分や人に優しくなれる。
・人の欠点や短所(と思っていたもの)についても、「特徴」と思って見てみよう。
・少しずつ、でも確実に、自分にも人にも優しく、ありのままで自分らしく生きていけるようになります。
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