この記事では、無条件の愛と、条件付きの愛はどんなものか?その解説を行います。
そして自分自身に無条件の愛を注いでいくためのたった一つの方法をお伝えします。
また記事の最後では無条件の愛を注いでいく際の2つの注意点、もお伝えします。
自分自身を愛したい。
無条件の愛ってどんなものか知りたい。
もっと自分に優しくなりたい。
そういった方はぜひ記事を最後まで御覧ください。
それではまずは無条件の愛とはどのようなものかお伝えしたいのですが、
そのためには先に、無条件の愛ではない、条件付きの愛をお伝えしたほうがわかりやすいのでそちらを解説します。
Contents
条件付きの愛とは
私たちは周りの人から褒められたり評価されたら、または周りが好意的な反応をしたら自分に価値がある、と思い込むように育てられてきました。
たとえば、
親の言うことを聞く良い子でいる
テストで良い点をとる
友達が沢山いる
いい学校やいい会社に行く
仕事ができる
周りと比べて優れている
SNSのいいねの数が多くつく
収入が多い
いつも笑顔や前向きでいる
私たちは愛されるため、自分に価値があると思えるようになるために、
こういった周りが好意的な反応をするものについて獲得しようと頑張ってきました。
で、私達が頑張っている姿勢や結果が出たことに対して愛を注ぐこと、認めることが条件付きの愛なんです。
あなたが結果を出したから認めてあげる。
あなたが良い子にしてたから愛してあげる。
あなたが頑張っているから優しくしてあげる。
こういう質感のものが条件付きの愛です。
我々にとって馴染みのある条件付きの愛ですが、そこにはデメリットがあります。
以下において条件付きの愛の代表的なデメリットを4つ挙げます。
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条件付きの愛の4つのデメリット
1.しんどい時に助けにならない
条件付きの愛は 調子がいいときはたっぷり注げます。周りからも自分からも。
そしてその注いだ愛がエネルギーになってまた結果を出そうと頑張る。
このように好循環が生まれます。
ですが、結果が出てないとき、頑張れないときは注げなくなってしまいます。
苦しいときこそ愛がほしいのに、そういうときに自分を愛せなくなってしまう。愛せないどころか逆に自分で自分を責めてしまう。
これは人生における大きな苦しみの一つです。
2.自己価値感が育まれない。
私たちは条件付きの愛しか受け取ってきてないため、自分の存在そのものに価値があると心から思えていません。
なので心の奥底にある無価値感とそこから生まれる罪の意識、さらに「ありのままでは愛されないんじゃないか」という不安や恐れが無くなることはありません。
その結果、いつもどこか芯から満たされない、心の底からの安心感にくつろげない、心に隙間が存在する、という状態になってしまうのです。
3.満たされないまま頑張り続けることになる
先程述べた自己価値感の無さからくる心の隙間、満たされなさをどのように満たそうとするかと言うと、さらに頑張ることで周りから認められて、それで心の隙間を埋めようとするんです。
ですが先程から言っているように条件付きの愛では本質的に満たされることはありません。
なのでいくら頑張っても結果が出ても満たされない状態でずっと頑張り続けることになってしまいます。
4.他者を無条件に愛せなくなる
他者に対しても条件付きの愛、外側の状態や周りからの評価で判断してしまうことになるため、相手を無条件に愛したり、本質的なつながりを感じることができないのです。
条件付きの愛について抑えておくべきポイント
こんなデメリットもある条件付きの愛ですが、だからといって条件付きの愛が駄目というわけではありません。
条件付きの愛を獲得するために頑張ってきた私達ですが、その頑張りはとても尊いものですし否定されるものではありません。
これらの頑張りで培われた自信や自己肯定感、能力もありますし、これらが今の私達の人生を支えてくれていると言えますからね。
また、私達を育ててくれた人たちも同じように条件付きの愛しか知らずに育ったので、条件付きの愛でしか関われないのは当然のことです。
そして条件付きでも愛は愛、愛する側も良かれと思って条件付きの愛を注いできた。
私達も、親も、その親も条件付きの愛で育ってきた、という事実を認めることがとても大切になります。
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無条件の愛は存在への愛
一方、無条件の愛とはどのようなものでしょうか。
それは、外側の評価や周りの反応などとは一切切り離した、自分自身や他者の存在への愛、ということです。
良いときも、落ち込んでいるときも、失敗したときも、一人ぼっちのときも、ネガティブな自分に対しても変わらず注ぎ続ける愛。
これが無条件の愛です。
そしてこれはまず私達が私達自身に注ぐことがスタートになります。なぜなら、ほとんどの人が条件付きの愛で育ってきたために無条件の愛というものを知らないからです。残念ながら周りに求めてもまず得られないものと心得ましょう。
ただ、自分が自分に愛を注ぎ始めるだけでも沢山のいいことがあるんです。
無条件の愛の6つのメリット
具体的にどんないいことがあるかというと、ここでは自分を無条件に愛すると得られる6つの代表的なメリットをお伝えします。
1.外側の変化による一喜一憂が減る。
外側の状況、たとえば
・仕事がうまくいくいかない
・パートナーともめている
といったものから影響を受けにくくなり、比較的心が健やかに穏やかに過ごすことができるようになります。
2.周りに対して反応的になることが減る
条件付きの愛を獲得しようと頑張っているときは、認められることがとても大事なことになるので周りの言っていることに振り回されたり反応しがちです。
ですが、自分への無条件の愛が育ってくると、自分の価値への確信も芽生えてくるの、周りが言うことに反応しにくくなっていきます。
3.安心感や幸福感が自然と湧いてくる
条件付きの愛を獲得しようと頑張っていた時に存在していた内側の漠然とした不安や不足感が減っていき、逆に安心感や幸福感が自然と湧いてくるようになります。
特段いいことがあった訳でもないのに、ご機嫌で過ごせる時間が増えていきます。
4.健康になる
自分の体を大事にしたくなるのでより健康になります。
5.自分らしさが発露してくる
他人の目や評価がいい意味で気にならなくなるため、自分らしさをより表現したり、創造的な活動、自分らしい活動もやりたくなってきます。
6.人間関係も改善する
自分との関係も、周りとの人間関係も大きく改善していきます。
以上が無条件の愛を自分に注ぐことで得られる代表的な6つのメリットです。
読まれていかがですか?いいことばっかりですよね。
個人的には無条件の愛を自分に注ぐ精神的な旅を歩まない手は無いと思うんですよ。
じゃあどうすればこの状態に近づいていけるのか。
この状態に近づいていくために、今回は最も大切なたった1つの方法をお伝えします。
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自分を無条件に愛するたった1つの方法
それは自分という存在そのものに価値がある、愛に値するということを自分に伝え続ける
というものです。
結果が出ようが、出まいが、周りから嫌われようが、失敗しようが、自分は愛に値する、価値がある、ということ。
「たとえ嫉妬にまみれてようが、後ろ向きな瞬間があったとしても、人の幸せを素直に喜べない自分がいたとしても、存在には価値があるんだ。」
ということを自分に伝え続けましょう。
ただ、言葉で表現できたとしてもこの「存在を愛する」という感覚がちょっとピンと来にくいかもしれないので、1つ例をお伝えします。
太陽の光は無条件の愛
それは、太陽です。
太陽は私達がどんな状態でも、落ち込んでいても、誰かを憎んでいても、たとえ罪や過ちを犯したとしても、別け隔てなく燦々と太陽の光を私達という存在に降り注いでくれます。
世の中で認められている人だけ多くの光を注ぐとか、過ちを犯した人や頑張れてない人は少なめにするとか、そういったことは一切しません。
ただただ、万人に対して、等しく、惜しみなく日の光を注いでくれている。
この感じを、このように常に自分に対して無条件に光を注ぐような意識状態を自分の中に育んでいく。
そうすることで自分に対して無条件に愛せるようになっていくんです。
とはいえ日常で忘れてしまうこともありますし、頭でわかっててもついつい自分を責めてしまったりすることもあります。
もちろん私もあります。
そういうときは晴れた日に太陽の光を思いっきり浴びて、太陽の愛を受け取りましょう。
私も自分で自分を愛せないときは太陽の光を浴びに外にでることがあります。
———–
この太陽の光の感覚が参考になる方は参考にしながら、自分という存在を認めてあげる。愛してあげる。
特に落ち込んだり自分を責めたりしたときに、
「それでも私は私という存在を愛している。」
「私は愛に値する」
「ありのままの自分という存在に価値があることを知っている。」
「私は私の幸せを無条件に願っている。」
と心の中で自分に声をかけ続けてあげましょう。
そうすることで
自分がどんな状態であろうと
外側の状況がどのようなものであろうと
自分はそのままで愛に値する
存在に価値がある
自分は愛に値する
という意識が少しずつ育まれていくのです。
無条件の愛 2つの注意点
このように素晴らしいことだらけの無条件の愛ですが、注意点があります。
ここでは大事な2つの注意点をお伝えしますね。
1.ピンと来ない場合
「ありのままを愛している、愛に値する」ということを自分に伝えた際に、違和感や、ピンと来ないことが多いと思います。
なぜかというと、過去において条件付きの愛しかもらえなくて傷ついた昔の自分が反応しているからです。
昔の自分の言い分としては
「そんなん嘘や 結果出たときだけ認めてくれたやん」
「そもそもうちの親は結果を出しても認めてさえくれなかった」
「兄弟姉妹ばかり愛されて私は全然愛されなかった」
などなど、こういった声が内側に存在するため、ありのままで愛に値する、という言葉が浸透していかないのです。
そりゃそうですよね、条件付きの愛や、欲しかった形での愛をもらえなくて傷ついてるのに急に「存在そのものを愛している」と言われても受け取れないのはとても自然なことです。
なので、内側で反応している声を受け止めながら、癒やしていってあげましょう。
どうやって傷ついた心を癒やしていけばいいかは、また別の記事でお伝えする予定です。
過去の満たされなかった気持ちや、傷ついた心を癒やせば癒やすほど、心は軽くなり、無条件の愛を自分に注いでいけるようになります。
2.やる気が出なくなる?
無条件の愛の話をすると
「無条件の愛を注いで自分の存在そのものに価値があると思えたら、やる気が出なくなって何もしなくなるのではないか?」
という疑問を持たれる方が少なくありません。
この疑問はとても大事なもので、これは私達が普段何を原動力にして動いているか、ということにつながるんです。
条件付きの愛、周りが好意的な反応をすることを目指して、その結果として愛されることを求めているのは、原動力は恐れや罪悪感です。
「そのままの自分には価値がない、だから頑張らないと結果を出さないと愛されない」という恐れや 「自分は価値がない罪深い存在だから頑張らなければならない」という罪悪感が原動力になって頑張っています。
ですが、ありのままの自分に無条件の愛を注ぎ始めると、少しずつ満たされ、最終的に愛が溢れてきます。
そして、原動力が恐れから愛に変わっていくんです。
愛から周りの役に立とうとしたり、今やっている仕事を頑張ろうとするようになる。
なのでやる気は逆にぐいぐい湧いてくるんです。
もちろん、一時的に、今まで恐れや罪悪感を原動力に無理して頑張っていたところの疲れが吹き出して、ペースダウンや休息が必要になる場合もありますが、
しっかり休息をとったなら、前以上に純粋なエネルギーで仕事やその他、人生に取り組めるようになります。
なので安心して無条件の愛を自分に注いでいきましょう。
無条件の愛 おわりに
いかがだったでしょうか。
無条件の愛の状態は、できた できない
0か100か
ではなく、少しずつできるようになっていくものです。
3歩進んで2歩下がることもよくあります。
時には3歩進んで、4歩下がるような感覚になることもあります(笑
時間がかかることなのであまり結果を急がずに少しずつ自分を無条件に愛せるようになっていきましょう。
注意点でお伝えした心の癒やしもやりながら少しずつ。
ただし、じわじわと効いてくると内側から外側に向けて人生は大きく変わってきます。
こんなことをお伝えしている私も道の途上です。
この道を歩みたいと思った方、一緒に歩んでいきましょう。
諦めなければ絶対に自分に無条件の愛を注げるようになっていきます。
なぜそんなことを言えるかというと、この記事をここまで読んでくださったあなたには無条件に愛される価値があるから、無条件の愛に値する存在だからです。
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ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ、ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野雅(こうのまさし)@輝くヒントでした。