「自分軸」
最近よく耳にするこの言葉。
さらに、対義語として言われる「他人軸」。
この両者の概念を知り、「自分軸を育てていくこと」がより良い人生を創造していくには不可欠です。
本記事では、自分軸と他人軸の定義と、自分軸を育てていくための6つのステップをご紹介します。
Contents
自分軸とは。
自分軸とは、一言で言うなら、あなたの精神的な支柱のことです。
たとえば、生きていく上での指針や価値観、大事にしたいこと、ありたい姿、人生で実現したい願い。こういったものが明確で、かつ尊重しようとする生き方が「自分軸で生きる」ということ。
「私はどうしたいか。」「私はどうありたいか。」「私は何を大事にしたいか。」
こういったことが自分でわかっており、かつ不明な場合は自己探求を繰り返し「私」というものを創造し続ける姿勢。
このような姿勢だと、自分に軸が作られていくため、他者の評価の影響が小さくなります。
人の目や、周りの評価を気にして行動することが減り、自分の意志を尊重した行動ができるようになっていく。
人生で起こる試練や困難に対しても、ブレずに自分らしく立ち向かっていけるようになります。
結果として、自分らしい、豊かで充実した人生を創造していくことが可能になります。
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他人軸とは。
自分軸と真逆の他人軸は、生きていく上での指針や価値観が自分にはなく、他人の評価を軸にしていること。
人の顔色をうかがい、自分の価値=他者からの評価 にしてしまっている状態。
「まわりはどう思うだろう。」
「こんなことしたら、変に思われないかな。」
「どうやったら認められるだろう。」
こういったことを気にするがあまり、自分が本当はどうしたいのか、というところに想いが至りません。
他人軸で居続ける限り、周りの人の評価や影響に振り回されます。
仮に周りから認められたとしても、さらに認められるために頑張ってしまう。
これでは、いつまで経っても内側は満たされません。
さらに、人生で起きる困難に直面した際、軸がないために右往左往してブレまくることでしょう。
結果、自分らしい幸せな人生をつくることは叶いません。
このように、生き方として望ましいのは自分軸であることは明確です。ですが、多くの人が自分軸ではなく、他人軸で生きてしまっています。
ではなぜわたしたちの多くが他人軸で生きているのでしょうか。
私達が他人軸で生きてしまう理由。
それは、人間の成長のステップとして必ず他人軸は通らねばならない道だからです。
私達は小さな頃はしつけや教育といった目的で、社会的な正解やあるべき姿を 親や先生といった人生の先人たちから教わります。
本当はどうしたい、といった答えは実は小さな頃から持っているのですが、力も弱く自分で生きる力がない子どもでは、多くが親や先生の言うことを聞かされることになります。
本来であれば発達段階の途中で、自分はどうしたいのか、学びながら自問自答し、「自分軸」を確立していく必要があるのですが、
そのような教育に巡り合う機会はなかなか無いため、どうしても外側に答えを求める=他人軸で生きる姿勢から変われないのです。
なので、もしあなたが他人軸で生きている自覚があったとしても、ご自身を責める必要はありません!構造上仕方ないことなのです。
しかし他人軸のまま生きていくのは苦しみの道。
では、どうすれば他人軸を卒業し、自分軸で生きていくことが可能になるのでしょうか。
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1.自己受容=ありのままの自分を受け入れる。
自分軸を作っていくうえで、最初に大切なのは、ありのままの自分を受容すること。
ありのままの自分を否定して「自分軸」を打ち立てようとすることは、不安定な土台の上に柱を立てようとするもの。
今までの自分を否定して打ち立てた柱は、ふとした衝撃で倒れたり傾いたりするでしょう。
もしあなたが他人の評価を気にして頑張ってきたのなら、それもあなた。
一生懸命頑張ってきたんです。その自分を認めましょう。
そして、それを卒業して自分軸を打ち立てようとしているあなたも、あなた。
失敗して落ち込むあなたも、イライラするあなたも、幸せを感じているあなたも、ぜんぶ大切な「あなた」の一部。
今この瞬間にいる様々な自分自身を認め、受け入れましょう。
そうすることで、自分軸を打ち立てるしっかりした土台が出来てきます。
これが、自分軸を打ち立てていく最初の一歩です。
2.必要に応じて過去の傷を癒やす
もしあなたがとても他人軸で生きてしまっているなら。
たとえば人の顔色を伺ったり、人の評価をとても気にしているなら、過去に大切な人たち、親や養育者からありのままの自分を認められず、心が傷ついたままになっているかもしれません。
あなたの中の、傷ついた未成熟なマインド(インナーチャイルドとも言われます)が、人の顔色を伺わせたり、認められるためにしゃかりきに頑張っている。
こういう仕組みで他人軸になっている人は意外と多いのです。
もしこの場合、これからお伝えする3つ目以降のポイントを実践しつつ、同時並行で内側の癒やしに取り組みましょう。
「大切な人からありのままの自分を認められたかったのに認められなかった。」
この痛い過去の事実をしっかり認め、安心安全な場で嘆いたり文句を言ったりしましょう。もちろん相手に直接ぶつけるのではなく、自分の癒やしのために書き出したり、誰もいないところで表現するのです。
傷は嘆くことで癒やされます。
子どもがワンワン泣いたあと、安心してすやすや眠るように。
そして、ある程度嘆けたら、自分の子供時代「本当はどうされたかったか。」を自分の大人のマインドで、インナーチャイルドに言ってあげましょう。
「そのままでいいよ。」
「あなたは存在に価値があるよ。」
「本当にスペシャルな存在だよ。」
こういった言葉を内なる子どもにかけることで、さらに傷は少しずつ、確実に癒やされていくでしょう。
そして本当に心から、ありのままの自分に価値がある、と思えるようになっていきます。先程も言いましたが、これが自分軸の土台になります。
こういった内側のワークが難しい方は、セラピストやコーチのサポートを得てもいいでしょう。
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3.自分軸の種を明確化する。
ありのままの自分を受け.価値を感じれるようになってきたら、「自分軸の種=生きていくうえでの価値観、ありたい姿、好きなこと、ワクワクすることなど。」を明確化していきましょう。
もう少し具体的に表現すると、
価値観とは、あなたが生きていく上で大切にしたい・尊重したいこと。
ありたい姿とは、あなたが人生をかけて到達したい、自分の理想とする姿。
好きなこと・ワクワクすることとは、あなたが理屈抜きで夢中になれること。
これらは最初は種ですが、育てていくと自分を支えてくれる精神的な支柱になっていきます。精神的な支柱とはまさに自分軸そのもの。
なので、まずは自分軸の種を内省や人との対話によって探求して明確化することが、他人軸を卒業し、自分軸を打ち立てていくためには必要不可欠な取り組みになります。
価値観や自分にとって大切なものの具体的な見つけ方は様々ありますが、こちらの書籍がとてもわかりやすくまとめられています。
具体的なやり方を知りたい方はこちらを参考にしてはいかがでしょうか。
4.身体感覚を育む。
「価値観」や「ありたい姿。」
そういったものが、あなたにとって本当に大切かどうか。
これを知っているのは、あなたの身体です。
私たち人間の「頭で考えたこと」は、間違っていたり、自分に嘘をついていることが少なくありません。
長らく他人軸で生きてきた場合、自分が自分に嘘をついていることにも気づかなくなってしまいます。
「これが自分にとって大切だ。」と思いながら、実は他人軸から判断することもありえるのです。
しかし、身体は正直です。
本当に大切にしたいことを大事にできているときは、力が湧いてくるし、胸が響いたり、エネルギーが動いたりします。
自分軸とつながれているときは、下腹に力が入ったり、背筋が伸びたりします。
こういった身体感覚を感じる力を育くめば育むほど、自分軸を育てやすくなっていくのです。
失われた身体感覚を取り戻していくためには、ある程度の時間と努力が必要になります。
まずは、日常で体の感覚に意識を向けるところからはじめましょう。
5.自分軸の種を尊重する行動と気づきを積み重ねる。
明確化した自分軸の種は、そのままでは種のままです。
芽を出し、大きく育てていくためには 行動を積み重ねる以外にありません。
なので、明確化した価値観や哲学、こだわりなどを大切にする行動を積み重ねていきましょう。
また、「ありたい姿」に一歩でも近づくと思える行動をしてみましょう。
そうすると、必ず「気づき」が生まれます。
たとえば、いくつか明確になった価値観の中で、自分にとっては本当にこの価値観が大事なんだ、ということを行動することで実感することがあります。
また、自分で考えたときは「やりたいこと・ワクワクすること」だと思ったのに、実際にやってみるとそんなに楽しくなかった、ワクワクすることではなかった、ということもよくあります。
私の例でいうと、行動し続けてきた結果、つながりや平和、可能性といった価値観が本当に大事なんだ、ということを腹の底から実感できています。
そしてその価値観から行動するようにしています。
6.自分で自分を満たす。
人は価値観とともに様々なニーズを持っています。
たとえば、「認められたい」「聞いてもらいたい」「愛されたい」「大切にされたい」「尊重されたい」等々。
ステップ2で自分の中の子どもを癒やすことに触れましたが、大人も愛されたい、満たされたいですよね。
こういったニーズを「人に満たしてもらうもの」と思っているといつまでたっても人の顔色や評価を気にしてしまい、他人軸から抜けられません。
自分のニーズは自分で満たすもの。
という心構えを根付かせていき、自分で自分を愛する。認める。大切にする。尊重する。ということを積み重ねていきましょう。
もちろん、他者から満たしてもらう経験も素晴らしいもの。人生の醍醐味です。
が、それは自分で自分を満たすことが出来た上での話です。
自分で自分を満たすこと・認めることが出来ない状態で他者から満たされても、ほんとうの意味で受け取ることはできません。
まずは自分で満たそうとする。
この意識を持っておくことで、自分軸は揺るぎなくなっていきます。
自分軸と他人軸。おわりに。
いかがだったでしょうか。
簡単に自分軸で生きられるようになるわけではありませんが、
自分軸で生きようと歩み続けるプロセス自体が「人生そのもの」であり、「生きる」ということだと私は思います。
この記事の内容はYouTubeでもアップしています。文字で読んで理解したうえで、画像と音声でインプットすることでより深く理解できるようになります。
ぜひ御覧ください。
せっかく生まれてきたこの人生、あなたも自分軸の生き方に一歩踏み出してみましょう。
あなたが「本当のあなた」であることが、世界にとっても一番喜ばしいことですから。
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ここまで読んでくださった あなたに祝福の光が降り注ぎ
ますます輝く毎日になることを心から祈っています(。-人-。)
河野まさし@輝くヒントでした。
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