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心理エキスパートたちとの出会い。プロコーチ塾を立ち上げ、起業。
ーーそこをどう超えていかれたんですか?
これもご縁なんですが、ちょうどその頃、セラピストやカウンセラーといった心理エキスパートの方々との出会いがあって、その方々から今までのコーチングの学びに加えて自分に役に立つ技術を学ぶようになったんです。
具体的には、クライアントさんの心理状態の見立て方、より深い傾聴の仕方や成人の意識の発達理論など。
2013年の春頃からですね。
たとえば、二子渉さんというベテランのセラピストをお招きしてのセミナーをオーガナイズして、カウンセリングセミナーをやっていただいたりしました。
そういったコーチングの隣接分野のことを学べば学ぶほどその大切さを痛感しました。
また、自分のコーチングも大きく変化し、寝込むことも無くなり、以前以上に価値を提供できているんじゃないかと思っています。
こういった自分の経験を通じて、「コーチングのセッションの質が良くなければ、売れても苦しくなるだけ。」と思うようになりました。
コーチングの隣接分野の智慧をもっと学ぶ必要があると思ったし、
「他のコーチでも苦労している方がいるんじゃないか。」
「こんな素晴らしい智慧を独り占めしたくない。」
「みんなで学びながら経済的にも回っていけばいいな。」
そんなことを考えるようになりました。
CTIジャパンのリーダーシッププログラムにちょうど参加していたタイミングと重なって、「それじゃあ、自分のクエスト※としてコーチ向けの塾を立ち上げよう。」と思って仲間とともにプロコーチ塾を2014年に立ち上げたんです。
また、プロコーチ塾をやっていくなかで、よりしっかりした器が必要と思い、法人も設立しました。
※河野注:CTIジャパンのリーダーシッププログラムでは、参加者が自分の現場において心から願う変化を起こす活動を「クエスト」と名付けて、プログラムの中でその実現に取り組んでいきます。
ーープロコーチ塾ではどのような学びを提供されているんですか?
プロコーチ塾は今年で4年目。2017年は、経営者やエグゼクティブコーチングをしている、または目指すコーチがチームになって学びを深めてゆく本格的なコースを6月から開始する予定です。
今回は「学ぶ」ということ以上にコーチ自身の意識変容が進み、リアルワールドへ実際に変化を起こしていく、これまでとは次元の異なるコースになることを意図しています。
コーチングをやりだして二回のピンチがありましたが、どちらも人に助けられています。
本当にありがたいと思います。
ーー同時に溜さんの雑草的なたくましさを感じます。
自分の直感を信じていて、「何かこれ行ったほうがいいだろうな。」というものは行くようにしています。
だって、行った先での出会いは想定つかないですよね。想定がつかない未来に何があるかは自分ではわからない。
なので、直感を頼りにして、ピンと来たものには参加するようにしています。
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コーチングを仕事にする・専業プロコーチになる肝は「業(ごう)」があるかどうか。
ーーそんな溜さんが思われる「コーチングを仕事にしていくための肝」はなんですか?
こんなこと言ってしまったら元も子もないかもしれませんが、私は、業(ごう)があるかどうかだと思っています。
ーー「業(ごう)」と言いますと?
プロコーチ塾に来る人達を見ていても思うんですが、「プロコーチをやりたい人。」というより、「やらざるを得ない人。」という方がいると思うんです。
本当にコーチングが柱でやっていく人って、「やりたい。」でやるもんじゃなくて、「やらないと窒息する。」くらいのものがある感じがしていて、それは実際やってみて業があると気づくものだから、興味があるならまずはやってみる、挑戦してみる、というのはすごく大事だと思います。
そして、実際にやってみて少しでもそういう息吹を自分の中に感じるなら、 どこまでもやってみていってほしい。
資格をとって何とかなる世界じゃないんです。
資格取得がスタートで、そこからガーン!となるようなことがいくつも人生にあって、それは「神様からの問いかけ」だと思うんです。
「それでもやるの?」という。
そのときに、自分の中から「No」が出てきたら、プロコーチじゃないんだと思います。
ちがうものがその人にはきっとある。ちがう「業」がその人にはあるから、それを探せばいい。
そのときに自分の中に「Yes!」があるなら、コーチの道を進む。道を進むと、神様からさらに問いかけられ続ける。
「それでもやるの?」って。
それに対して「Yes!」「Yes!」と答えて、前に進んでいった結果、プロのコーチになっていた。
きっとそういうものなんだろうなと私は思っています。
ーー自分の真実をしっかり見つめる大切さ。そしてその真実を諦めない大切さを仰ってる感じがします。
コーチとして生きていきたいなら、こういった感覚をもっているかどうかが、最も肝だろうと思います。
今の時代に必要な仕事。意識の進化のサポート=コーチング。
ーーでは、最後にコーチングを仕事にしたい人、起業・独立したい人にメッセージをお願いします。
コーチングって、今の時代に必要とされているものだと思うんです。
「今までの枠で生きていく。」「外の世界にあわせて生きていく。」
のではなく、自分軸でクリエイティブに生きていく人たちが次の時代を創っていく。
変化が激しい今の時代、今までの枠にとらわれていたら新しいものは創っていけない。本当により良い新しいものを作っていける状態になっていくようにその人をサポートする。
シンプルに言うと、
「人類の意識の進化のサポート。」
というのがコーチの担っている役割だと思うんです。
今の時代、すごく必要とされている分野。生計を立てるため、コーチとして食べていくため、と思ってやろうと思ったら、苦しいだけだと思います。
「本当に人類の進化に役に立とう。」だったり、他のモチベーションでも良いのですが、「コーチという仕事を通して何をしようとしているのか。」それをしっかり持つ、というのが大事だと思います。
コーチ自身が意識しようがしまいが、コーチングは人類の意識の進化に役に立っていると思うんです。そこに誇りを持つ。
さらにコーチングはたかだか20年程度の歴史があるもので、伝統があるものではありません。
だから、一人一人のコーチがそれぞれのセッションを進化させながら最前線で創っていける。
人生をかけてやりたい!と思う人はどんどん入ってきて欲しいです。
すごくいい仕事で、魂すらかける甲斐のあるとても意義のある仕事だと思っています。私も何か出来ることがあれば、サポートします。
ーー今日はありがとうございました。
———<インタビュー本文・ここまで。>———
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その他:コーチングを仕事にするための関連情報(リンク)
●溜 香世子のライフコーチング:溜さんのコーチングのホームページ。コーチングについてのコラムも充実しています。
●心の琴線をふるわせて生きよう:溜さんのブログ。
●Facebook:溜さんの個人アカウント。いろいろつぶやいておられます。
●CTIジャパン:溜さんがコーチングを学ばれた、コーチングトレーニングスクール。ICF(国際コーチ連盟)認定のプログラムを提供しています。
●リーダーシッププログラム:同じくCTIジャパンが提供しているプログラム。
●珠帆美汐のスピリチュアルコーチング:溜さんがお世話になった北海道のスピリチュアルコーチ、珠帆美汐さんのサイト。
●溜さんオススメの書籍(あくまで一部です。)
組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学:加藤 洋平 著
愛と癒しのコミュニオン:鈴木秀子 著
ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる:エックハルト・トール 著
聞き手:河野雅(こうの まさし)プロフィール1972年、京都府京都市生まれ。熊本県南阿蘇村在住。ライフコーチ。1995年、立命館大学理工学部卒業。 建設業界でコンサルタントとして高速道路の計画・設計などに従事。 2003年にCTIと出会い、2006年独立。 自らの内なる声に従い、10年間過ごした東京から、2014年に阿蘇山のふもと、熊本県南阿蘇村に移住。阿蘇の大自然を感じながら、人生を変容させるコーチングを提供しています。 株式会社みちあふれる輝き代表取締役 CTIジャパン上級コーストレーナー 米国CTI認定 プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC) 2006年取得 国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)2011年取得 |
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