[コーチングで独立・仕事にする] 専業プロコーチインタビュー02:ミライ・ヘムカウ、大下千恵さん。

 

テレイドスコープ 大下千恵

1981年埼玉生まれ、大阪・広島育ち。3歳まで埼玉・神奈川で育ち、以後親の転勤にて主に西日本を転々としながら過ごす。

引越回数12回。小学校は3校行くなど、幼い頃から突発的に起こる転校による人とのコミュニケーションに試行錯誤。

文具関連の営業、キャラクターショップの店舗運営チーム、輸入インテリア雑貨会社で経理財務マネージャー、成長著しいベンチャー企業での経理担当を経て、2013年9月に独立。テレイドスコープを立ち上げる。本記事タイトルの「ミライ・ヘムカウ」は運営しているブログタイトル。

◆資格

米国CTI認定 プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC) 2014年取得

 

専業プロコーチ・インタビューシリーズの背景や意図はコチラの記事を御覧ください。

[コーチングを仕事にする] 専業プロコーチ・インタビューシリーズをはじめます。

2016.03.31

 

 

———-<以下・インタビュー本文>———-

 

ーーまずは、今のコーチングの仕事の状況をお教えください。

 

コーチングのクライアントは現在20人前後です。

 

会社員の方が半分くらい。ご自身で事業をされている方が半分くらいです。

月1回または月2回ペースで6回セット。1回60分で15,000円でやっています。

コーチングセッションの方法はスカイプ(インターネット電話)と対面の比率が半々くらいです。

 

ただ、街にある整体のようにちょっとしんどくなった時に受けられるように、今後は1回のみのメニューも増やす予定です。

 

※河野注:上記料金、メニューはインタビュー時点(2016年1月)のものです。

 

 

コーチング以外ではワークショップ※などもやっていますが、コーチングが関わる収入のほぼ100%です。

 

●参考情報:大下さんのワークショップ「野望の会」

 

ーーコーチングが約100%の生活って、どんな感じなんですか?

 

コーチングはクライアントさんが元気になっていくものなんですが、こちらもそれを見て元気になるので、まさに「毎日が楽しい。」です(笑

 

色んな人の核にふれられるというか、いっちゃん面白いところに触れられるのが一番の醍醐味です。

私のクライアントさんたちは本当に素敵で面白くて、でも頑固な人が多いので、まるで幼稚園の中にいる気分(笑

 

コーチングの中ではクライアントさんは自分を誤魔化している暇はないんです。

 

つまり、何も取り繕っていない、一番素直なありのままの3歳児のようなの人たちと遊べるから楽しい。しかもそれが大人だから、その人が望むいい成果をじゃんじゃん出していかれる。めっちゃおもろい仕事ですね。

 

三歳児!

 

 

子供の頃から独立・自営業志向。

 

ーー今の状態になるまでの経歴、背景を教えていただけますか?

 

実は小学校くらいから、「人に関わって話を聴く」ということをしたかったんだと思います。そして、そのくらいから自営業にもなりたくて。

祖父母が自営業だったので、当時から「自分がいいと思ったものを、お客さんが「いい」と思って買っていくって最高じゃん。」って思ってたんですね。

 

逆にバブル期に営業をやっていたサラリーマンの父は毎晩遅くまで会社に連れまわされて大変そうだなぁと。あまりにも毎日夜遅いので、次はいつ来るのかなぁと思っていました。毎日帰ってきているのに(笑

 

もともと自営業になるために、営業・販売・経営系の仕事を転職しながら学んでいった、という経緯があります。

 

就職の時に、まだしたいことが見つからないので「まず必要なのはお金を稼げる力=営業」と考えました。

 

で、最初の仕事が文具類の飛び込み営業でした。

 

そこですごく鍛えられて、「Noを言われること。」が全く怖くなくなりました。一日50件行ったら、48件Noですから(笑

 

あとは、なぜか営業に行ったのにお客さんにつかまって、お客さんの子どもたちのアルバムを見せられながら話を聴いている、なんてこともありました。

 

ーーその頃から「話を聞く強み」が発揮されていたんですね。

 

今思うとそうですね。

そしてその後、キャラクターショップで「販売」「店舗運営」を学び、「じゃあ次に何をしよう」というところで、次は「お金」だろうと。

それで自分を怠けさせないためにも、経理全く未経験のままベンチャー企業に経理の仕事で飛び込んだんです。

 

そしたら、そこがドベンチャーで(笑

 

入社した時は5つしかなかった店舗が2年経ったら26個に増えているとか。全くジャンルの違う新規事業が同時に立ち上がりまくったり、ものすごい勢いで成長する会社でした。

 

心身の健康をくずしたことがキッカケで、コーチングと出会う。

 

ただ途中から本当に忙しくなって、上司たちがバタバタと倒れだしたんです。

さらに会社もいろいろ大変なことが起きて、それを乗り越えたあとに私の心身がおかしくなってきたんです。

 

ーー心身がおかしくなったとは、どういう状態だったんですか?

 

アトピーがどんどんひどくなったり、いつもなら我慢したり無視できることに対してパニックになって会社で「ウワーッ!」って大声で叫んでしまったり・・・健康でなかったことは確かですね。

気持ちの波が落ち着かなくなって、世界が全部モノクロになってしまいました。世界から色がなくなったんです。

 

モノクロの世界・・・。

 

「様子がおかしい」と気づいた会社から業務命令で長期のお休みをもらってしまいました。

 

専門家にみてもらいたくて心療内科に行こうとしたんですが、予約が全然取れなかったので、「それじゃあ」と沖縄にいた父のもとに行きました。

 

心と体を休めるのが目的なので、最初は自転車に乗って地元をぶらぶらしたりしていたのですが、暇に耐えかねて、近所のショップのツアーでスキューバダイビングの免許を取得することにしました。実は昔からの夢でもあったので。

 

ダイビングの練習中は基本的に団体行動。ですが、アクシデントが起こって少しの間だけ一人で海の中にいなきゃいけない状況になったんです。

前も海。後ろも海。見えないけど、何があるかはわからないけど海がある。

そこで一人で海を感じていたら、海の広さ、世界の広さと、自分が自ら入っていた狭い世界に気づいてしまって、突然涙が止まらなくなってしまいました。

 

ゴーグルの中が涙浸しです(笑)

 

そのあと海から上がったら、空が青い。

 

世界に色がついていたんです。これはかなり衝撃的でした。

 

青い空と海。

 

 

ーーすごい体験をしましたね。

 

あれが一つのターニングポイントだったと思います。

 

その後会社にもどったら、世界の見え方が変わっていました。

 

日常に追われて忘れていた「自営でやっていきたい」という自分の目的を思い出したり、

 

いつも上司や同僚から「お前は間違ってる!」と言われていたのですが、それはその人と「意見が違う」だけで、別に私が「間違ってる」とは限らないなーと気づいたり。

 

そうやって世界の見え方がいろいろ変わったなかで、「今いる場所以外の価値観に触れたい。違う世界を見たい。」と思うようになりました。

 

東京が地元ではなかったこともあり、当時は仕事以外の付き合いが本当になかったので、いろんなセミナーに参加して外の世界の人たちと会いました。

 

外の世界へ・・・。

 

参加したセミナーで「人の話聴くのが好き。会社の子達大好き。会社でやってることも好き。」なんてことを話してたら、「コーチングが向いているんじゃない?」って言ってくれた人がいたんです。

 

コーチングという言葉に初めて出会った瞬間です。311の少し後なので、2011年の前半ですね。

 

それを言ってくれた人が、CTIジャパンで学んだ人だったんです。

 

その方もかなり変で、その場でも「変さ」が浮き出てたんですが、私にとってはそれが良くて「この人すごい自由だな」って思ったんです。

その方に「ちょっと変わったとこだけど、騙されたと思って行ってみなよ。」と言われて、CTIジャパンの説明会に行きました。

 

ーーCTIジャパンの説明会はいかがでしたか?

 

当時、私はまだまだ頭が固くて、「コーチングを学ぶと何か変わるらしい。」ことは伝わってきたけど、正直よくわかりませんでした。

 

そしてやたら変な柔らかさがある人たちが説明会の場にいて、ちょっと うさん臭いなと(笑

 

でも、「他のスクールでコーチング学んでいるけど、CTIで学びたい。」という人も説明会に参加されていたんです

 

その人達はふにゃふにゃ柔らかくなかったので、「こんな人達もここで学びたいって言っているなら、間違ってないんだろう。」と思って、思い切って応用コース※まで一気にベン!と申し込みました。

 

※河野注:CTIジャパンのコーチングコアカリキュラムは、基礎コース2.5日、応用コース3.0日×4回と、しっかりしたボリュームがあります。

 

 

ーー思い切りましたね。

 

そうですね。今思うと、何か可能性を見ていたんだと思います。

 

ピチッ!!!!って一括で払ったのをよく覚えています。

 

自分の感覚としては、「未来と交換!!!」という感覚でした。

 

大きく一歩踏み出す。

 

 

ーーCTIジャパンでコーチングを学び始めて、いかがでしたか?

 

応用コース中も変わらず「若干うさん臭いな。」と思っていました(笑

 

また、応用コースの後半でコーチングのクライアントとして※自分の感情に深く入るような部分は、自分は全然体験できなくて。

 

※河野注:CTIジャパンのコーチングのトレーニングでは、コーチ役だけでなくクライアントの立場を自分のリアルなテーマで沢山経験します。

 

それで、応用コースの最後の最後に

 

「私、ぜんっぜんわかんないです。」

「理屈は頭に入ったけど、肚に響いてないです。」

 

って号泣したんです。

 

最後の最後なので、みんなびっくりです(笑)

 

でも、泣いて気持ちが落ち着くと、「期待」も自分の中にすごくあることに気づきました。

 

コーチングの上級コースの前に会社を辞めて独立。

 

ーーその後、どうされたんですか?

 

CTIジャパンの応用コースを修了したあと何人かにコーチングをさせてもらったんですが、やっぱり上手く出来なかったんです。

でも仕事の忙しさから「CTIのコーチング上級コース」と「会社の仕事」は両立できないと思っていました。

 

仕事を取るか、コーチングの上級コースを取るか。

 

まさに究極の選択状態。

 

その時に「自営やりたかったんじゃん。」ってまた思い出して、プライドはとりあえず邪魔だから置いておいて、自営で稼げるまでの働き方は「バイトでもいいや。」って思って上級コースの前に会社を辞めました。

2013年9月のことでした。

 

おりゃー!

 

ーーここでも思い切りましたね。では、その頃から、専業のコーチになるというイメージがあった?

 

コーチ専業になるとは思っていませんでしたが、コーチングみたいな関わり方をしたいというのは確かだったんです。とは言えコーチングをメインで仕事するかと言うと、その時点ではまだ怖かった。

 

上級コースのはじめくらいは、コーチングスキルを身につけた私でどこかの会社に入ったり、一人で何かを始めるといいんじゃないかと思っていました。

 

ーーでは、いつごろから専業コーチを意識しだしたんでしょう。

 

仕事を辞めてどうなっちゃうんだろうって不安に思っていたら、「会社辞めたのなら仕事を手伝って。」って言ってくれる人が多かった。

 

自営業の友人たちが、「経理も出来て、話を聞いてくれる人。一緒に経営してくれる人が欲しい。」というニーズを持っていて、そこに私がはまったんですね。

「自分で仕事をしている人・したい人」って生きていることと仕事していることが完全に一緒だから、「この人たちを応援することはしたいぞ」って思ったんです。

 

それで、コンサルタントもしながらコーチングもするという形でいくつか仕事をしたんですが、蓋をあけてみたら私が数字について教えなくてもコーチングだけで人は進むんですよ(笑

 

「じゃあ専業コーチになれるように頑張ろう。」と、上級コース中に思いました。

 

コーチングの上達に大苦戦。最初のコーチングの値段は、一回500円。

 

CTIジャパンの上級コースをはじめた頃のコーチングの値段は一回500円でした。

 

もう、最初はクライアントになってもらうのも「お願い」でしたね。

 

「今、コーチングというものを勉強しているから手伝って欲しい。」

 

と、知り合い達にお願いしてクライアントになってもらっていました。

 

手伝うとはいえ、よくOKしてくれたと思います。今思うと感謝しかないです。

 

ーーそんな「お願い」でスタートしたコーチング。上級コースのその後はいかがでしたか?

 

最初は本当に苦労しました。

わたしもクライアントさんももっといける気がするのに、何かうまくいかない。

 

めちゃめちゃもがいてましたね。

 

なんかうまいこといかへんー!

 

 

100人コーチングに挑戦。

 

6ヶ月のコーチング上級コースのちょうどの真ん中、3ヶ月目に中間面談というのがあるんです。

その時に上級コースリーダーから、

 

「このままじゃ100時間※やばいんじゃない?100人くらいに声かけてみたら?」

 

と言われたんです。

 

「あたし、100人も友達いないし!」

 

と思ったけど、これくらいやらないとダメだと思って、

 

その場で「やります!」と返事しました。

 

※河野注:CTIジャパン上級コースでは、「クライアントとの有料コーチングセッションを100時間以上行う。」というのが資格試験をうけるための条件になっています。

 

YES!

 

その後、ブログにありったけの思いをダーンってたたき込んだんです。

文章長いし、表現うまくないし、要は何を言いたいのか、今見てもよく分からない(笑

 

参考:大下さんが当時、ありったけの思いを書いたブログ記事

 

ただ、そんなブログを読んでくれた友人たちが何かを感じ取ってくれて、「私はコーチングには興味ないけど応援するよ。」ってブログやソーシャルメディアでめっちゃシェアしてくれたんですよ。

 

ーー感動的ですね。

 

本当に。

私が一貫して大切にしていたことは「人に嘘をつかない」ということ。

 

そこがみんなに伝わっていたみたいで、

 

「この人、コーチング下手なのかもしれないし、始めたばっかりらしいけど、うさんくさくないということだけは保障するよ。だから興味ある人は連絡してあげて。」

 

って、みんな書いてシェアしてくれたんです。

 

熱く語るよーんさん。

当時のことを熱く語る大下さん。

 

「5人くらいから申し込みあるかなぁ。」って思っていたら、1~2日くらいで70人の方から申し込みがあったんです。

 

もうビックリでした。知ってる人半分、知らない人半分くらいでした。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

阿蘇のふもとで、ライフコーチをしています。オーラソーマティーチャーである嫁さんと二人暮らし。株式会社みちあふれる輝き代表取締役。 プロコーチを目指す方のトレーナー、ブレスワークなどの身体に直接アプローチするメソッド、自然の中でのワークショップなどもしています。 このブログのコンセプトは、「楽しく」「ゆるく」「役立つ」。 私が10年にわたるコーチング経験などを中心に得た「人生に役立つ・毎日が楽しくなる・効果がある知恵・情報」をお届けしています。